桜花賞が終わりました。
今年は、直前でハナズゴールが回避…。しかもチューリップ賞を勝ち、厩舎にとっても始めてのG1出走となる機会だっただけに何と言っていいか、私も辛い気持ちとなりました。馬は感情を持った生き物。それゆえ無事に出走させることの難しさを改めて感じるものでした。
さてその桜花賞、1番人気に支持をされたジョワドヴィーヴルは6着。弾むような返し馬をおえての今回は、福永騎手の表情も実に明るく、いい雰囲気を感じていた様子だっただけに、まさかの結果に。しかしレースをふり返って見ると、1〜3着馬は、道中ほぼ同じ位置取りで競馬をしていた面々。しかも当日晴れていたとは言え、力のいる馬場状態と最後の坂を考えても、道中は体力を温存できる上手な立ち回りと、力強さが要求されてのものだったように感じます。
岩田騎手は、今年に入って3つ行われたG1の2つを勝利。天性の巧さと豪腕振り、それに加えての日々の真摯に取り組む調教への姿勢、そしてただ単に馬に乗ることだけではなく、常日頃から騎乗する馬の厩舎へと出向き、馬房内での馬と戯れながら担当者の方々との会話を大事されているあたりにも、こうした結果へと結びついている要因のように感じます。この勢いは、まだまだ続くことでしょう。
さて今週は牡馬クラシック第1弾となる皐月賞。
現時点での注目は、グランデッツァ、ゴールドシップ、ワールドエースの3頭。その中でも総合的に考えて魅力的なのが、グランデッツァです。前走見せたレース内容は圧巻の強さでしたし、やはり2走前の敗因が筋肉痛によるものと判断できるものでした。弥生賞後は、落ち着きもでて体もフックラ。普段控えめなコメントをされる担当の鍋谷さんも、今回は実に明るい表情でプラスのコメントばかり。
本当に順調そのものですし、鞍上がミルコ・デムーロ騎手というのも実に心強い。先週の競馬を見ていても、中山や阪神の馬場は週末に降り続いた雨の影響もあってか、非常に馬にとっては脚元も取られやすく力のいる馬場。脚力と腕力を持って、道中から馬の支点を安定させる乗り方をするタイプの騎手の方が向いているように感じます。
そして当日の中山競馬場では、レース検討会と回顧、そして騎手自らがプロデュースをし、司会も務めてしまうという、楽しみなジョッキーイベントもあります。是非とも日曜日は、中山競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。