先週のヴィクトリアマイル、1着馬ホエールキャプチャの横山典弘騎手と、2着馬ドナウブルーのウイリアムズ騎手の巧みさが際立つレースでしたね。
この日は外からの伸びが決まっていた前日土曜日までの馬場状況とは違い、内目有利の結果ばかりに…。
メインレース前までのレースをふり返っても、その状況をいち早く把握し、レースを組み立てていたのがウイリアムズ騎手。
しかもヴィクトリマイルでは、折り合い面での課題がないとは言えないドナウブルーを2番手でしっかりと折り合いをつけての騎乗をし、なおかつペースを落として流れを作っての道中。
また横山騎手も、レース前から流れが早くならない状況を感じ取り、スタート後、早めにインコースへ。そして道中は人馬一体のリズムで走り、最後の直線では追いだしのタイミングをキッチリと計ってのゴーサイン。
レース後の回顧の際に、「この馬は早めに抜け出すと、フワッとしてしまうところがあるので、我慢、我慢と言い聞かせていた」と話されていましたが、色気を持ってしまいそうなG1の舞台において、あそこまで冷静な騎乗を成しえてしまう姿には、心底シビレルものでした。
ベテランの成せる技、カッコよかったですね。
一方、人気を背負ったアパパネですが、パドックで見た際には、いい時と比べると気迫に欠けている感じを受けましたし、体付きも内側から盛り上がるような筋肉の張りがなかったようにも…。
陣営もなんとかしてアパパネの走りを取り戻したいと思いながら試行錯誤をされていただけに、益々牝馬の難しさを感じるものでした。
そして2番人気のオールザットジャズですが、こちらはパドックでナーバスになるところも見受けられ、心身共に完成の域に達するのは、もう少し先なのかなぁ〜と感じるものでした。
一方、そんなオールザットジャズとは対照的に、この馬の競走馬人生の中でも、今日が最高のデキではないかと感じるほどステキな雰囲気を醸し出していたのがフミノイマージン。
しかしレースでは、行くところ行くところが壁に…。これが競馬ですが、見ていて切なくなりました…。
さぁ今週はオークスです。
軸として考えたいのは、桜花賞2着のヴィルシーナ。折り合い面での不安がない彼女は、距離が伸びることに関して絶対的にプラス。
しかも東京の経験もアリと、好材料が多いように感じます。
対する桜花賞馬ジェンティルドンナですが、雰囲気は桜花賞とは比べ物にならないほどドッシリとしてさらに好ケハイ。
とは言え、今回は輸送、距離など初物尽くし。
当日の馬体重と精神状態、チェックは必要でしょう。また上記2頭以外では、ミッドサマーフェアも気になります。
それでは皆さん、当日は競馬場もしくは、フジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。