スマートフォン版へ

海外2歳セール

  • 2012年05月18日(金) 18時00分
 締切が早くなったぶん今年の赤本に収録できなかったものに、キーンランドエイプリルセールとタタソールズプリーズアップセールがある(前者はリストとしては掲載した)。JRAプリーズアップセールに続き、ここで両セールを振り返っておきたい。

 キーンランドエイプリルは、日本人と見られる購買は3頭。驚いたのがノースヒルズの購買した25000ドルの馬、Candy Ride×Lil Siter Stich(牡)。赤本のリストを校正していて、ひとケタ間違ったかと確認してしまった(笑)。

 輸送費と関税を考えると損に見えるが、それを承知で買ったのは馬がいいからと推測できる。面白いキャラクターであることは間違いないので、活躍を見守りたい。

 Speightstown×Ling(牡)は10フラットと動いたし、別な馬の説明で赤本にも書いた通り父の産駒がこれまで日本でスベっていないので、特に注目したい1頭。ただ、ダート向きだろうから、POGというよりリアルのお買いものとして有効なタイプか。

 Elusive Quality×Mary Delaney(牝)は母が重賞勝ち馬。プレビューの大きなフットワークが印象的な1頭。

 タタソールズブリーズアップの日本人購買馬は2頭。

 Duke of Marmalade×Leopard Hunt(牡)は活躍馬豊富な母系。父が日本でどうかだが、それを弱気に見積もってもなお、血統全体の魅力は大きい。

 Rock Hard Ten×Miss Valiant(牡)は丸っきりのアメリカ血統だが、そのぶん欧州セール組としてはリスクの小さい馬だと思う。父の産駒は持ち込みとして走った馬が3頭ほどいまひとつの血統だったが、マル外としては現3歳のラヴァンドゥーが活躍している。
 
 合田直弘氏によると、今年のタタソールズプリーズアップセールの上場馬はかなり充実していたようで、為替の状況もあり日本人には良い環境だったようだ。合田さんはイギリス人なので多少割り引いて聞くにしても(笑)。いまの購買環境が良いことは間違いないだろう。今年のドラフトはもちろん、次世代に向けてイヤリングセールの結果も楽しみになってくる。

POGの達人 2012〜2013
POGファンのバイブル『赤本』が5/10(木)から発売開始!
『POGの達人 2012〜2013』、通称“赤本”は、プレイヤーが架空の馬主になり、愛馬を応援するPOG(ペーパー・オーナー・ゲーム)を完全ナビゲート。今年の赤本は、注目馬355頭のカラーパドックや産地馬体検査密着リポート、POG名人のおすすめ10頭、社台グループほか育成牧場リポート、東西有力厩舎リポート、1500頭以上の2歳馬リストなどに加え、人気コーナー「イケてなかった馬列伝」が復活。POGファンにとって見逃せない内容となっています。

なお、赤本取材班によるnetkeiba.comのコラム「POGの達人コーナー」では、6/1(金)から隔週で、須田鷹雄さん、辻三蔵さん、村本浩平さん、吉田竜作さんによる赤本掲載馬の近況情報をレポート形式でお届けします。赤本をご購入された方は必見の情報です。お楽しみに!

須田鷹雄+取材班が赤本紹介馬の近況や有力馬の最新情報、取材こぼれ話などを披露します!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング