日本ダービーが終わりましたね…。
終わってみれば日本ダービーというレースは、強い信念と執念ある人が取るレースなのかなぁ…と、週中に感じた岩田騎手の怖いぐらいの気迫と、ゴール前の姿に改めてそのように感じました。
週中私は北海道のラジオ番組に出演をさせてもらった際、「ダービー馬になる馬というのは、その数日前から怖いぐらいの気迫を感じることがあるのですが、今回は馬ではなく1人の騎手からそんなことを感じました。その騎手とは岩田康誠騎手です」と話したのですが、今振り返ってみると、あの忘れられない鋭い瞳こそ、勝負師の目だったのかも…。
中間、馬具、調教にこだわり、1秒たりとも無駄にしたくないと全身全霊をささげて、日々ディープブリランテと向き合ってきた岩田騎手。私個人としては、そんな岩田騎手の馬に対する情熱というのは本当に大好きなのですが、その一方で、今回も報道されていましたが、強すぎるあまりに周囲との摩擦を生んでしまうこともあった様子…。
レース後の馬上で流した涙には、胃が痛くなるほど自分を追い込み、己の意志を貫き通した中で手にした日本ダービーの重さと、日々の責任からの解放だったように感じます。
今年に入ってからG1・3勝。この結果は、より深く愛馬のことを知りたい、愛馬の強さを証明したいという、あくまで馬中心に騎手という仕事と向き合う岩田騎手の熱い思いによるものではないでしょうか…。
毎日、ほぼ休みなく厩舎へと足を運び、時間と労力を惜しまない姿勢がG1勝利へと繋がっているのでしょう。自分のことを「馬バカ」と言う岩田騎手。この勢いはどこまでも続いていきそうです。
さて今週は6週連続G1の最後を飾る安田記念です。
週中の栗東トレセン、ひときわ目立ったのがエイシンアポロン。担当される中野さんの表情が前回よりも明るく、口数もリズミカル。「正直、もう1〜2本、追いきりがほしい」と話していた前走前とは明らかに違い、戦う体勢は整いました。期待します。
それでは皆さん、週末は東京競馬場またはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。