スマートフォン版へ

競馬王「POG公開ドラフト」プロのガチ指名馬はコレだ!

  • 2012年06月02日(土) 20時00分
 去る5月18日(金)に白夜書房BSホールにて、競馬総合チャンネル×競馬王コラボレーション企画『POG 公開ドラフト』が開催されました。

POG 公開ドラフト

プロによるPOG公開ドラフト

栗山求氏

栗山氏が母ニキーヤを抽選勝ち

 パネリストは井内利彰氏、グラサン師匠、栗山求氏、美野真一氏、横手礼一氏、吉田竜作氏の6名。さらに指名馬解説には伊吹雅也氏をお迎えして、プロ達によるドラフト会議が繰り広げられました。ルールは、1位〜5位までは入札方式、6位以降はウェーバー方式を採用。2時間超かけて決定した指名馬は・・・。

【ドラフト1位】
美野真一氏 母アコースティクス
 誰が見てもいい、分かりやすい馬で、写真を見れば納得してもらえると思います。目先の一勝という意味でも、3回阪神開幕週の芝1600に出てくるのは大きいですね。

栗山求氏 母ニキーヤ
 (グラサン師匠との抽選に勝ったけれど)POGの神様がグラサン師匠に母ニキーヤを取らせなかったのかな、と思うとヤバい気もします(笑)。ただ、ディープインパクト産駒を並べて配合を比べてもひと際光る好配合なので期待は大きいです。

吉田竜作氏 母タニノシスター
 強がるわけではないのですが抽選負けは想定済みでした(笑)。心情的に一番欲しかったのはこの馬なので取れて良かった。坂路を駆け上がってくる迫力やハミを取って首を巻き込むような走りはお姉さんのウオッカにそっくり。担当もウオッカと同じ岸本さんで「雰囲気がある」と仰っています。

横手礼一氏 母ムーンレディ
 自分だけが抽選に参加出来なかったので、少し寂しいです(笑)。今年も4日間産地馬体検査を取材して来ましたが、今年の印象として、(早来初日の)牡馬の方が少し小粒に思えたので牝馬を1位指名しました。エイシンフラッシュの半妹で素晴らしい馬です。中距離タイプで仕上がりが早いとはいえませんが、桜花賞というよりはオークス狙いで期待しています。

井内利彰氏 母オールザウェイベイビー
 母オールザウェイベイビーに関しては、何と言っても担当が(腕利きの)山口さんなのが指名理由。(外れ1位指名で)吉田さんと被るかな、と思ったのですが取れて良かったです。

グラサン師匠 母グレースランド
 (抽選負けした)母ニキーヤのコメントしか考えていなかったんですけど(笑)。この馬も『競馬王のPOG本』の漫画で取材させていただいた追分ファームリリーバレーの育成馬です。担当編集のメモによると、事務局の井上さんが「社台ファームやノーザンファームに勝てるとしたらこの馬なんじゃないかなぁ。…あ、これはオフレコでお願いします」と仰っていたらしいです(笑)。

【ドラフト2位】
美野真一氏 母ソニックグルーヴ
 (ゲートに苦戦しているという)井内さんの情報を聞くと不安になるのですが…(笑)。実際に、ゲート試験に受からなくて開幕週から4週目の芝1800になったのだと思うのですが、それでトーセンパワフルとぶつからないのはかえって良かったのでは?

栗山求氏 母ゴレラ
 父と相性のいいバステッド、ヌレイエフの血を持っており、今まで走ったネオユニヴァース産駒の成功のエッセンスが詰まっている好配合です。POG各媒体の情報をみると関係者の評判も相当良さそうなので、これなら安心して指名出来るな、と。

吉田竜作氏 母レディアップステージ
 松田博資厩舎には現在(5月18日)4頭入厩しているのですが、攻め専の方が「これが一番!」と高く評価してくれたので指名しました。2歳戦からガンガン活躍してくれると思います。

横手礼一氏 母クライウィズジョイ
 ヒカルオオゾラの下で、大きなディープインパクト産駒ですが、兄同様にスピード型だと思います。まだまだ良化の余地もあって先々が楽しみな馬です。(吉田氏による補足:ヒカルオオゾラは首さしが長過ぎてバランスが悪かった部分があったけれど、この馬は本当にバランスが取れているそうで、池江先生も「一番のお気に入り」と仰っています。取りたかったですね。)

井内利彰氏 母ホワットケイティーディド
 スリープレスナイトの全弟です。これは昨日(5月17日)、栗東に入厩しました。ノーザンファームしがらきにいるときから、橋口先生に「馬がいい」とずっと聞かされていました。心配があるとすれば、この血統は牝馬しか走らない、という可能性があるということですね。ゲート試験だけでなく、このまま使う可能性もあると思いますよ。

グラサン師匠 母オリエンタルアート
まさか2位で取れるとは!? 俺はこの馬を「奇跡の熊沢血統と呼んでいるんです。シルバーコレクターの念(ステイゴールドの主戦の一人が熊沢騎手)とダイユウサクの念(メジロマックイーンを有馬記念でダイユウサクを駆って破ったのが熊沢騎手)が走らせているのだ、と。きっと来年の今頃「結局(走るのは)コイツか!」ってなっていると思います。

井内利彰氏

井内氏「音無厩舎の調教もピッタリ」

【ドラフト3位】
美野真一氏 母ローブデコルテ
 故障が心配な父ですが、この馬は窮屈さが無くて柔らかい馬体をしているので故障の心配は少ないかな、と。桜花賞候補だと思っています。

栗山求氏 母ノーブルステラ
 半姉がノーブルジュエリーです。ノーブルジュエリーの父であるSmarty Jonesはアメリカの大失敗種牡馬なんですよ。それであれだけ走る(9戦3勝2着3回。5月18日現在)のですから。ワールドエースやジョワドヴィーヴルと同じディープ×ドイツ血統で、これはガチで成功パターンです。

吉田竜作氏 母マサコチャン
 牡馬2頭を続けたので、「ここで牝馬を」という指名です。さきほどの母レディアップステージは夏の2歳S狙いですが、こちらは既に入厩済みですが桜花賞候補です。松田先生も千代田牧場の方もこの血統で一番いいと仰っているので、桜花賞まで突っ走って欲しいですね。

横手礼一氏 母エリモピクシー
 産地馬体検査の浦河枠です。上のリディル、クラレントとは育成牧場もタイプも違いますが、馬の出来は変わらずいいですね。

井内利彰氏 母ベユーズラッシー
 音無調教師のコメントは『競馬王のPOG本』に載せた通りです。音無先生の評価が一番良かったのでこの馬にしました。アグネスタキオンの牝馬なので音無厩舎の調教もピッタリだろうと思います。

グラサン師匠 母ダイワスカーレット
 これは取らなアカンでしょう。皆さん、逆にどうなんですか? (井内氏による補足:『競馬王のPOG本』に書いた通り、松田国先生の期待は大きいですし、何か問題や心配があるわけではないと思います)

【ドラフト4位】
美野真一氏 母キャットクイル
 ファレノプシスの半弟です。ファレノプシスから15年経って、最高傑作を送り出したという印象です。

栗山求氏 母ロレットチャペル
 セレクトセールで実馬を見ていたのですが、いい馬なんですよ。その後、JRAのイベントで(鈴木オーナーの馬選びのお手伝いをしている)須田鷹雄さんとご一緒したときに「(母ロレットチャペルは)どうですか?」と聞いたんですが、答えてくれませんでした(笑)。でもその表情が「ダービー取るよ」と言っているように見えたんですよ。私の脳内ソースで申し訳ないのですが(笑)。

吉田竜作氏 母アフレタータ
 昨年の函館2歳Sの覇者、ファインチョイスの全妹になります。既に入厩していて、ゲート試験にも合格済みです。函館でデビュー予定ですが、函館といえば領家調教師ですからね。

横手礼一氏 母ノーチェリンダ
 産地馬体検査の静内枠です。この馬は1月28日生まれでほとんど完成されています。既に入厩して時計も出していますし、春の東京開催でのデビューが予定されています。ディープインパクト産駒ですが、速攻要員という位置づけですね。

井内利彰氏 母Believe
 ファリダットの半弟ですね。正直、感覚的には「どうかな〜」という気もするのですが、「4位ぐらいなら騙されてもいいかな」と思いまして(笑)。月曜日(5月14日)に中竹調教師が大山ヒルズに見にいかれたそうで「井内君に写真を見せてあげたいぐらいいい馬」とお話してくださいました。

グラサン師匠 母アスペンリーフ
 桜花賞馬レジネッタの全妹で、これも取材させてもらった追分ファームリリーバレーの馬です。吉田正志さんが母ニキーヤ並みに期待を寄せているんですよ。そして「レジネッタよりも早めに始動出来る」とも。レジネッタは9月の札幌デビューだったんで、よりPOGには向いているはず。

吉田竜作氏

吉田氏「本当のホームラン狙い」

【ドラフト5位】
美野真一氏 母ビールジャント
 サドンストームの全弟です。生まれた時からサドンストームより評価が上で、今も変わらず高い評価を受けています。

栗山求氏 母ライジングクロス
 既にノーザンファームしがらきに移動済みで、これは仕上がりが早いと思います。ネオユニヴァース×Cape Crossはロジユニヴァースと同配合で、Derring-Doというスピードのある血が入っているので2歳戦向きだと思います。

吉田竜作氏 母ダンスパートナー
 これは本当のホームラン狙いです。マルセリーナが桜花賞を勝ったタイミングで預託依頼の電話がかかってきて、私もその場に居合わせたという個人的な縁も感じています。当歳の頃が素晴らしくて、いったん崩れたということなんですが、これは裏を返せば成長の証。再び形が戻ってくれば…この厩舎ですから牝馬二冠まで期待してしまいますよね。

横手礼一氏 母シークレットコサージュ
 産地馬体検査の静内枠です。ダイワメジャー産駒でいかにもスピードがありそうなタイプですね。この順目での指名は少し早いかなと思いますが、どんどん早期デビュー馬が取られてしまっているので、ここでしっかりと押さえました。

井内利彰氏 母マストビーラヴド
 今年は西浦厩舎に注目していて、美野さん指名の母ビールジャントと迷ったんですけど、こちらは新馬を勝って札幌2歳Sへという青写真もあるようなので。馬っぷりが良くて、攻め専の柳田さんが「2歳離れしてる」と評しています。僕は柳田さんに聞いたわけではなかったのですが、隣にいた柳田さんがわざわざ仰るぐらいなので、それだけいいということだと判断しました。

グラサン師匠 母テイクミーハイヤー
 これまた追分ファームリリーバレー組です。吉田正志さんが「上に飛ぶようなクセがあった」と言うてはりました(笑)。馬も父を超えるために、横ではなく縦に飛ばなアカンと思っているんかな(笑)。それはともかく、リリーバレーの施設できっちりこのクセは矯正されて重心の低い走りを見せているそう。これはもうダービー狙いです。

【ドラフト6位】
美野真一氏 母ジヨズカニダーリング
 実はウインレーシングクラブの所属馬で一口出資しています。去年ここで指名した一口馬のサハラブレイヴが勝ち上がってくれたのでゲンを担ぎました(笑)。

栗山求氏 母ジェニーリンド
 ダート無敗のフリートストリートの半弟です。Street Senseからアグネスタキオンに替わって芝中距離向きでしょうね。皐月賞に向きそうなイメージです。アグネスタキオン×シングスピールは、同じダーレー生産でダービーまで駒を進めたデボネアと同配合になります。

吉田竜作氏 母Ecology
 今年の夏も節電しなければいけない…ということで母Ecology(笑)。西園調教師が平井オーナーに選びに来なさいと言われて見にいったところ、2頭気になる馬がいて、選んだのがこの馬なんです。結局、2頭とも管理することになったんですけどね。既に入厩済みで、ベテランの攻め専二人が「やることなすことマチカネランにそっくり」とのこと。マチカネランと言われてもピンと来ないかもしれませんけど、凄い馬だったんですよ!(笑)

横手礼一氏 母ヤマニンザナドゥ
 産地馬体検査の静内枠で、OP勝ちのあるヤマニンエマイユの半妹です。錦岡牧場はゆっくりめな印象が強いのですが、この馬はしっかりしていて早期デビューも可能ということなので指名しました。

井内利彰氏 母スパークルジュエル
 去年の松田国先生インタビューで一番感触が良かったのがダイワデッセーでした。母父タイキシャトルのスペシャルウィーク産駒ということで半信半疑の部分もあったんですけど、実際にオークスまで駒を進めましたからね。やはり先生のジャッジは的確だな、と。今年、同じような感触なのがこの馬なんです。

グラサン師匠 母ブッシュファイヤー
 皆さん関西馬中心の指名なので、デイリースポーツ豊島記者からの情報で関東馬を指名します。豊島さんだけでなく、栗山さんや伊吹さんも高評価なので安心して指名しました。

横手礼一氏

横手氏「仕上がり早く手堅い」

【ドラフト7位】
美野真一氏 母スリリングヴィクトリー
 ブリーズアップセールで2350万円(税抜き)でした。何度も見ていますが、見るたびに良くなっています。馬は通常、良くなったり悪くなったりするもので、この馬のように見るたびに良くなるというのは珍しいんです。09年産ではアイムユアーズなんかはそうでしたね。

栗山求氏 母レーゲンボーゲン
 アニメイトバイオ、ホーマンフリップの半弟ですね。ステイゴールドとフレンチデピュティは意外と相性が良くて、ノーザンテーストのクロスはオルフェーヴルと同じです。芝の2000mぐらいが向くタイプではないでしょうか。

吉田竜作氏 母キュームレイト
 昨年の公開ドラフトでも言ったと思いますが、野中厩舎は非常に丁寧な仕事ぶりで、いつ大物が出てもおかしくないと思っています。本当は師が自ら選んだという母Home from Ozにしようと思っていたのですが、それよりも先にこの馬の名前が挙がったのでこちらに。育成場の評価も非常に高いですしね。もし、ドラフトで余裕のある人は網をかけて、母Home from Ozと両方指名していただきたいですね。

横手礼一氏 母ビッグテンビー
 春秋スプリントGIを連覇したローレルゲレイロの半妹ですね。現3歳を除く兄姉がすべてPOG期間内に勝ち上がっている手堅い血統です。お兄さんほどでないですが仕上がりも早く、期待していいと思います。

井内利彰氏 母レトII
 大久保龍志厩舎には現時点(5月18日時点)で2頭入厩しています(母ササファイヤー、母スローンストリート)。その2頭もともに走りそうなんですが、その話を聞き終わって帰ろうとしたら、大久保先生の方から「レトIIもいいよ」と付け加えてくださったので、これは自信がありそうだな、と。

グラサン師匠 母フロムアップランド
 これも追分ファームリリーバレーです。乗ると「ラクダか!?」「地面が見えるんちゃうか!?」と思わせるぐらい背の高い馬みたいなんですが、牧場の方が「必ず良くなる!」と自信を持っていたのが印象深かったので。

【ドラフト8位】
美野真一氏 母ウェルカムフラワー
 この馬も「見るたびに良くなる馬」です。当歳のときにセリに出すために生産者の方から依頼されて動画を撮ったんですが、その下見で見て、撮影日に見て、セリのときに見て、その後に牧場でも見て、そのたびに良くなっています。ファンタストクラブの場長さんの一番のお気に入りでもあります。

栗山求氏 母フォーシンズ
 配合を調べていた3月頃には300キロ台という情報だったので、泣く泣く『栗山ノート』に載せなかったのですが、今では440キロぐらいまで成長しているようなので、めちゃくちゃ後悔しています。走った後にブログなどで触れると後付けになっちゃうので、アリバイ作りのためにもここで触れておきます(笑)。

吉田竜作氏 母アワーミスレッグス
 竹園オーナーと山内厩舎という今までにない組み合わせですね。山内先生はほとんど2歳のことを話さないのですが、この馬に関しては「これはいいぞ」と仰っていたんですよね。それだけ本当に良いということだと思いますし、僕の記憶ではこういうのはダンツキッチョウ以来なんです(笑)。

横手礼一氏 母グロウリボン
 千葉サラブレッドセール枠です。ルールプロスパーの半弟になります。千葉サラブレッドセールは社台ファームや千代田牧場の良血馬が上場されますが、この馬はどちらでもなく、速攻要員という狙いです。ソエは出ているのですが、歩様が柔らかいので問題無いですし、芝でも大丈夫だと思います。

井内利彰氏 母ヒシアイドル
 母メイビーフォーエヴァーも考えたんですけど、同じ安田厩舎のこちらにしました。仕上がりがいいので函館でデビューする予定です。ブラックタイド産駒なんで血統的には未知なんですが、ゲートも早いですし、今週(5月3週)の坂路で終い12.3秒という追い切りをやって余力十分だったんです。こういうタイプは安田厩舎は走るんですよ。

グラサン師匠 母メイビーフォーエヴァー
 「ダーレーのなんか」枠です。安田厩舎で一つ上で持ち込みの兄エクセルシオールがOP勝ち、既に坂路入りしており、誕生時の母年齢が11歳と手頃…と強調材料満載の情報が伊吹さんから届きました。この厩舎なら、友達のフルキチ(古川吉洋騎手)が乗れるんじゃないかという期待もあります。(伊吹氏による補足:ブログ上でオススメさせていただきました。僕も指名したいと思っています。)

美野真一氏

美野氏「マニアックな馬を紹介」

【ドラフト9位】
美野真一氏 母ネローリ
 本や雑誌でほとんど採り上げられていない、マニアックな馬を紹介したいと思います。スターリングローズ産駒です。栗田徹厩舎でオーナーは小林秀樹さんという、シェアースマイルで昨年エーデルワイス賞を勝ったコンビですね。だからこの馬も函館ダート1000mでデビューして同じ道を進んでいくと思います

栗山求氏 母アドマイヤキラメキ
 白菊賞を好時計で勝ったラシンティランテの半妹になります。毎日杯を勝ったヒストリカルと似た配合で相性のいい組み合わせです。母にミスタープロスペクター3×4というクロスがあるのでスピードタイプだと思います。桜花賞向きでしょうね。

吉田竜作氏 母ハルーワスウィート
 実際のドラフトでは、こんな遅い順番で出てくる馬ではないですね。お姉さんは桜花賞2着のヴィルシーナです。一番上のファルスターも地方で2勝挙げていて素質の片鱗を見せていますし、この馬はアグネスタキオンらしい好馬体なんですよ。調教師の評価も高いです。なんといってもオーナーが“持ってる”あの方”(佐々木主浩氏)ですからね。

横手礼一氏 母エンキャンタドゥ
 JRAブリーズアップセール枠です。ブリーズアップセールは速い時計を出すのが目的のセールではないので、この時計(12.0-12.4)でも問題ないです。セイウンワンダーなどブリーズアップセールで外れをひかない大谷高雄オーナーが落札されたのも心強いですね。

井内利彰氏 母ポイントアシュリー
 友道調教師にはいつも「この一頭」という感じで挙げてもらうんです。僕が「アドマイヤキンカクでいいですか?」と尋ねたら、「母ポイントアシュリーもいいよ」と名前が挙がりました。これを聞いて実際に一口に出資しようかと思ったんですが、どうやら「いいらしい」という情報が出回ってあっという間に残口が無くなったみたいですよ。函館経由で札幌デビューになるのではないでしょうか。

グラサン師匠 母フォルテピアノ
『競馬王のPOG本』は表紙の“毛”の馬が走ると言われていますが、別の必勝法を見つけました。それが「その他の管理予定馬に走る馬が潜んでいる」というネタ。去年該当するのは、ワールドエース、ヴィルシーナ、トリップ、ベストディール、ヒストリカル…これ取れてたら優勝やろ、というメンツでしょ(笑)。ノーザンファームしがらきに既に入っているのでデビューも早そうですね。

【ドラフト10位】
美野真一氏 母プリムローズレーン
 最後は毎年選んでいるのでダーレーにしましょう。この馬は現在は三嶋牧場で育成中なのですが、乗っていた方から「凄くいいから見にきて」と言われたので見に行ったんです。そうしたら、まだ背っ垂れで体も出来ていなくて「これがいいの!?」と少しがっかりしたのですが、逆にこの状態でそれだけ乗り手が褒めるならば、かなり伸びしろがあるのでは。
栗山求氏 母エアメサイア
 母は秋華賞を勝った名牝ですね。5月13日生まれを嫌う向きもあるかもしれませんが、5月20日生まれのタスカータソルテが京都新聞杯を勝っていますし、ジャングルポケットの場合は、体がかちっと出来ていれば問題ないのではないでしょうか。一発長打を狙って指名してみます。

吉田竜作氏 母ブリアンダ
 10頭全て違う種牡馬という自分に課した縛りを全うするために、ダイワメジャー産駒で。松田博厩舎が初めて預かる大西オーナーの馬です。基本的に入っていない馬を褒めない師が、「バランスが良くて馬っぷりもいい」と高い評価をしているんですよ。

横手礼一氏 母レディインディ
 ブリーズアップセール最高価格馬(税抜き4000万円)ですね。島川オーナーが競ったので規格外に高くなってしまったのですが、それも頷ける良い馬だと思います。まだこれから変わってくると思いますが、現段階でも十分に良い馬で、走るフォームがお父さんのダイワメジャーにそっくりなんです。

井内利彰氏 母ホワイトポイント
 今年から「コバテツ枠」というのを作ったんです(笑)。小林徹弥ジョッキーのオススメですね。それが目野厩舎のこの馬です。コバテツさんがうどんを食べてるときに「この馬(母ホワイトポイント)のこと聞きたいんですけど」って声をかけたら、「バレたん?」(笑)と。1000mでデビューとなりそうですが、短距離に定評のある厩舎ですし、今日(5月18日)のCウッドでの動きも良かったです。

グラサン師匠 母メイショウサチカゼ
 阪神タイガーズ枠です。オーナーのマイケルさんが『競馬王のPOG本』内で「父名がジャイアンツを倒すという意味だと思うからタイガーと名付けた」と言うてはります。何故か残っている母エアグルーヴと迷ったんですけど、二者択一でこちらを選びました(笑)。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

偶数月8日発売の最先端の儲かる理論を発信し続ける馬券攻略雑誌。亀谷敬正、今井雅宏、井内利彰、古澤秀和など、有名予想家が理論やレースへの見解を発表する場として、コアな競馬ファンに支持されている。ダビスタ雑誌として一世を風靡(?)した過去もある。

関連サイト:競馬王オフィシャルブログ

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング