ダービーから2歳戦まで1週間というスケジュールには慣れないが、ともあれこの期間にドラフトをやらねばならない。赤本編集部でも、5月29日にドラフトが行われた(参加14名)。
前シーズンはPOG人気馬が順当に走ったこともあり、勝ち負けラインがかなり上がり、ゴールドシップ指名者が6位(他に活躍馬がいなかったとはいえ)という恐ろしい状況。一瞬の油断が大敗につながる。赤本だけでなくギャロップあたりを持ってくる人間がいるのはまあいいとして、別な色のやつまで持参する人間もいる仁義なき戦いである。
今回は、そのドラフトでの私の指名馬を御紹介しようと思うが、重複抽選のあるドラフトというのは欲しい順に取ればいいというものではない。一方で、赤本で重いシルシを打っていない馬に行くのは読者に申し訳ない。そういった葛藤がありつつの指名である。
1巡目。どこのドラフトも最近はそうだと思うが、このドラフトでは早期デビュー馬がやたらと人気になる。秋デビュー組は後回しにするとして、早ウマでも抽選は嫌。一本釣りできそうなところでディアマイベイビー。予想は的中して無抽選。ちなみに他のプレイヤーは、ダービートレーナーのブランドかネオウィズダムに人気集中。次がトーセンパワフルだった。
2巡目。今度は牡馬に行かねばならない。ただディープ産駒は抽選がありそう。2位を別の種牡馬で行って、3位は残っているディープ牡馬にするか……ということでレッドアリオン。これは一本釣りだったが、ディープ牡馬のめぼしいところがここで一気に売り切れになってしまった。栗山求さんがカレンバッドボーイを指名するという大誤算も。
3巡目。全く予定にはなかったのだが、ここでリヤンドファミユが残っていたのでつい指名。これが重複となって抽選負け。ならばそろそろディープ牡馬をということでハッピーモーメント。
4巡目。牝牡牡ときたのでここで牝馬の人気どころをいってあとは牡馬重視にすることに。国枝厩舎が欲しかったこともありフィールフリーリー。
5巡目の時点で、他のプレイヤーは残ったディープインパクト産駒を指名しまくってくる雰囲気になってきた。ならばこちらは「みんながディープに走るので、私、キンカメを独占させていただきます」という態勢で。5位アドマイヤスピカ、6位ホアピリ、7位カレングラスジョーとたてつづけに。
8巡目、だいぶ弾切れ。私が赤本で推していて世間の人気が無い牡馬を1頭いきたいと考え、エールプリーズ。
9巡目。1位を除けば早ウマ人気に逆らう流れできたので、ここでもう1頭早いやつを追加しようと、アットウィル。
10巡目。ここまで牡馬7頭牝馬2頭なのでもう1頭牝馬。身内ネタだがカレンケカリーナ。今年のドラフトではカレンバッドボーイがやたらと人気している一方で、この馬やカレングラスジョーは全く人気が無いが、ドラ10でも指名できることを考えるとこの馬は面白い存在だと思うのだが。
以上、「だからどうした」と言われかねない私的ドラフト結果だが、この時期はドラフトの高揚感を共有したいということで書き連ねてみた。
ちなみに私はもう一団体参加しているのだが、完全ウェーバー制のその団体ではなんとカレンバッドボーイが1巡目の私より手前で消えてしまった。えらい人気ですな。そんな同馬は6月上旬にNFしがらきへ移動という話も出たが、おそらくもう少し待つことになりそう。いま移動してもしなくても、デビューは秋最初の阪神かそのあとの京都開催になりそうだ。
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