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未来の競馬の為に…

  • 2012年06月15日(金) 12時00分
 東京開催も終わり、今週から福島に。

 さて先週のエプソムカップですが、良血馬トーセンレーヴが初重賞制覇を飾りました。ここ数戦とは違いパドックから、かなり気持ちがのっていたレーヴ君。レースでもスタート直後からハミをとっていく形で一瞬ヒヤリとしましたが、掛かりながらも、馬のフォームにロスが少ない形で御してしまうウィリアムズ騎手の手綱捌きは、さすが。そしてそれだけはなく、朝早くに馬場を歩き、コンディションも確認していたウィリアムズ騎手。これが一流、プロの騎手なのですね。

 また週中に、この馬を担当される音瀬さんは、「この中間は、扱っていて怖いぐらい馬の気持ちがピリッとしています。まだキャリアも多くなく、若駒の時とはローテーションも違うので、この馬にとってどういう雰囲気がレースに行って好走するのかまだ分からない部分もありますが、今回の感じはリラックスしていたここ数戦とは明らかに違う感じで、僕自身としては手応えを感じているのですが…」

 と話されていましたが、馬は個々それぞれにファイティングポーズが違うのだなぁ〜と改めて感じるものでしたし、担当される方々も手探りの中でその感覚を感じ取り、比較され、また次走へ向けてその経験を活かしていくのですね。体型的にも変化を感じた今回のトーセンレーヴ。一皮向けての今後、その活躍が楽しみです。

 さて話は変わり、先週の東京8レースでの審議問題、そして安田記念での調教師会見の件など、ここ最近ちょっと気分的にスッキリとしない形が多いですね。

 しかもそのスッキリとしない問題の多くが、スッキリとしないままに終わってしまっているようにも…。

 そしてこういったことの積み重ねが、競馬離れをひき起こす要因の一つともなっているように、今回のことに対する記事や周囲の発言からも伺えます。

 今一度、競馬を施行する側であるJRAと競馬サークル、マスコミなどが話し合いの場を設け、方向性を確認しあいながら進めていかなければ、本当に取り返しのつかない現状になってしまう可能性は十分に考えられるようにも。何だか怖くもなり、そして心配にも…。

 10年後20年後の為にも、今向き合っておかなければならない問題がありそうですね。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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