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先週の競馬を終えて

  • 2012年07月13日(金) 12時00分
 先週の重賞レースは、大荒れでしたね〜。

 中京競馬場で行われたプロキオンSは、トシキャンディの逃げ切りV。

 枠的なことを考えてもテイクアベットがハナへいくのかな?と思っていましたが、好スタートからスッと先手をとったトシキャンディと酒井学騎手。

 レース前は2番手でもいいと考えていたようですが、スタート後、瞬時に先手をとった酒井騎手の判断と、スピードを活かしつつも馬にとって負担のない騎乗振り、実に見事でした。

 一方、人気を背負ったファリダットですが、やはり当日の暑さもあってか、ちょっぴり大人しすぎる雰囲気が気にかかりました。

 それでも最後、凄い脚で追い込んでいるのですから改めて力を感じる内容。とは言え既に7歳、年齢的なことを考えると今後が少し厳しい感じもしますが、涼しくなってからの秋、華開いてほしいです。

 さて話は変わり、先週土曜日中京での新馬戦、そして日曜日福島競馬での新馬戦において、共にハッとさせられるシーンがありました。

 中京ではレース中、最後の直線でモノミをして騎手が内ラチに振り落とされるアクシデント、一方の福島競馬では、レース後の鞍を外す検量室前のワクバ内で騎手が蹴られての負傷。

 その時、私も検量室前にいて蹴られる音を耳にしたのですが、あの枠の中というのは狭い空間であり、なおかつ馬自身にとっては初物尽くしの新馬戦後。

 しかも一昔前とは違い、検量室前での人の数も増えており、危険度は増しているようにも…。ちょっと対策を考えた方がいいのかな?と今回のことを目にして、余計にそう感じるものでした。

 さぁ今週から舞台が福島から新潟へとかわり、私も土曜日に新潟入りの予定。

 新潟名物の茶豆と日本酒が楽しみですが、その前に新潟のメインを当てないと。

 週中のトレセン取材、前走の内容からシェーンヴァルトを楽しみにしていたのですが、厩舎へ行くと、「前走よりいいデキと言う事は正直ないですかね〜。やはり夏の暑さもあってか…ちょっとこたえているみたいで、ケヅヤもよくないかなぁ」と陣営。馬房に馬を見に行くと、確かに腹回りあたりの毛が長くい状態。

 去勢しての最初の夏、ホルモンのバランス的なこともあるのかもしれません。

 ただレース振りに関しては、去勢後の方が最後まで気を抜かさずに走れており、アナドレナイところも…。先週のファリダットもそうでしたが、当日のケハイが重要となりそうです。ということで現時点ではトゥリオンファーレとトゥザサミットを中心に考え中です。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでした

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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