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アスリートとその周囲

  • 2012年08月03日(金) 12時00分
 たった2週間、されど2週間。

 先日、アイルランドで過ごした時間に対して改めてそう感じたのは、帰国後すぐに見た夢でのこと。

 なんと寝ている時の夢が全て英語だったのです。しかもなぜだか夢にでてきた相手(元障害騎手で、現在は持ち乗り助手として働かれている某先輩)までもがイングリッシュ…。

 ちょっとビックリでした。

 いい意味で脳が刺激を受けたということなのでしょうね。

 さて話は変わり先週の日曜日、とんでもないボケをしてしまいました…。

 なんとフジテレビ「みんなのKEIBA」に出演するため、朝1番の飛行機で伊丹から新潟に飛ぼうと空港に向うと、予約がされていないとのこと。なんと1日間違えて、前日の土曜日に予約を入れてしまっていたのです。

 しかもその日に限って新潟行きの全ての便がANAもJALも満席。

 よって伊丹から羽田に向かい、羽田から東京駅に移動。そして新幹線で新潟入りとなったわけですが、かなり過酷な移動となってしまいました…。

 またボケと言えば、時差ボケも凄く、帰国後4日連続の朝1〜3時起き。

 すると日曜日の新潟の検量室前でも、「時差ぼけ凄くない?今日も朝3時に目が覚めて、眠れずオリンピック見ていたよ」と岩田騎手。

 移動時間も長く時差がありすぎるヨーロッパに加え、いつもと違う中での調教やレースで受けた緊張感、そして湿気アリアリの帰国後の温度差、このトリプルパンチがきいているのでしょう。

 そう考えると、現在オリンピックに参加されている日本選手の方々にとっては、帰国後の疲労度、心身のリカヴァーというのは、相当な時間がかかるのかもしれませんね…。

 4年に一度の舞台を目指して、自分自身の心身のバランスを最高の状態に持っていくアスリートの方々。本当に尊敬しますし、テレビを見ていると、本人のみならずコーチや栄養管理士、マッサージ師といった、周囲の存在の大きさ、重要性を感じます。

 人と馬とを一緒に考えてはいけないのかもしれませんが、言ってみれば馬もアスリート。

 ましてや言葉で会話できないわけですから、持って生まれた能力に加え、その能力を最も大事だと思える個々の舞台を目指して作り上げていく周囲=調教師、調教助手、持ち乗り助手、厩務員といった存在の大きさというのは、相当なものがあるのだろうなぁ〜と、感じます。

 しかしながらこれはアスリートに限ったことではなく、普段の生活においても、人との出逢いによって物事の方向性や自分自身の人生も大きく左右されるもの。そう考えると、誰と巡り合うか、そして何を感じ、行動していくか、これが大事なのでしょうね。

 それでは週末は競馬場もしくは、フジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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