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リーディング争い、そして今週

  • 2012年09月07日(金) 12時00分
 夏競馬も終わりました。

 今週から、中山&阪神が開幕。それにしても今年の夏以降、岩田騎手と浜中騎手のリーディング争いから目が離せない状況となっています。

 今週の時点では2勝差で浜中騎手が首位となっていますが、数週間に渡りお互いが同じ勝ち星を毎週挙げ、1着の数が同じ状況になることも度々。実はこの2人、トレセンでの会話を聞いていても、実にいい関係を築いているなぁ〜と感じます。

 というのも、年が上の岩田さんにとって浜中騎手は、かわいくて仕方のない存在のようですし、一方の浜中騎手は岩田騎手の騎乗技術を尊敬し、慕う間柄。

 とは言っても体育会系的なガチガチな感じの先輩・後輩といった関係ではなく、お互いがお互いの良いところを認め敬い、なおかつ今以上に騎手としての高みを目指そうと会話を交えた中で、切磋琢磨している感じ。

 2012年ラスト4か月、二人のリーディング争いのゆくえはもちろんのこと、この2人に割って入ってくる騎手が存在することとなるのか? そのあたりも秋競馬の注目の一つとなりそうです。

 さて話は変わり、先週土曜日に行われた札幌2歳S。勝利したコディーノですが、新馬戦で見せた切れ味に加え、今回の走りはレースセンスの良さも伺えての内容。実に価値のあるものでしたし、大物感漂わせる走り。とにかく今後、無事にいってほしい、そう願うばかりです。

 一方の小倉2歳Sも、ちょっと物が違うと厩舎陣営が話していた通り、マイネルエテルネルが勝利。

 管理する西園調教師にお話を伺うと、レース前、珍しく和田騎手がプレッシャーを感じていたとのこと。この馬の潜在能力の高さに、テイエムオペラオー以来のG1制覇を意識してのことなのでしょうか…。

 こちらも新馬戦とはまた一味違う内容での勝利となり、距離が延びてもよさそうな雰囲気。楽しみが広がりました。

 さて今週は、スプリンターズSに向けた戦いセントウルSが行われます。

 中心は安田隆行厩舎の2頭、ロードカナロアとカレンチャン。ロードカナロアに関しては、函館スプリントSを使っての上積みが陣営の期待とまではいかなかったようですが、斤量的にも、ローテーション的にも、ここはカレンチャンに負けられない一戦となりそう。

一方のカレンチャンは、グラマラスなボディーとなり、いつもの休み明けに比べると、はるかに良いデキにあるとのこと。あとは当日の精神面、ここがカギとなりそうです。

 現時点では上記2頭と、強さを増しているマジンプロスパー、エーシンヴァーゴウ、そして52キロのエピセアロームにも注目しています。

それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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