桜花賞は馬単万馬券決着となった。しかし、トライアルの中は最も参考になると言わているチューリップ賞の2・4着馬による決着であり、しかも勝ったスティルインラブは前走の1番人気・今回の2番人気。買いづらいシーイズトウショウの方も、当該コースで複勝回収率121%(もちろん桜花賞以前の数値)というサクラバクシンオー産駒だから、単にオッズがつきすぎただけという気もする。今回はアドマイヤグルーヴ、マイネヌーヴェルと「別路線組」が人気上位に食い込んだので、オッズ的に紛れたのかもしれない。
この桜花賞的中に近づくためには「チューリップ賞組重視」「Fレビュー組軽視」という、ある意味ベタな戦略が近道だったわけで、皐月賞も前走レース・ローテーションに注目したい。
桜花賞におけるFレビュー的存在になるのがスプリングSだ。過去10年で50頭の出走馬が居ながら、連対は3頭のみ。複勝回収率は36%しかない。さらに勝ち馬はナリタブライアンのみなので、単勝回収率は3%ということになる。
さすがにこの組から◎は取れない。ネオユニヴァースはこの時期居そうで少ない重賞連勝馬なので○としているが、△としたサクラプレジデントともども、オッズ次第では評価を下げることも考えたい。
桜花賞におけるチューリップ賞的存在といえば、やはり弥生賞である。該当全馬を買うまでには至らないが、勝ち馬と「人気で負けた馬」はマークしておく必要がある。エイシンチャンプとザッツザプレンティ、さらにはコスモインペリアルあたりにまで買っておきたい。
…しかし、◎は別なレースから取る。若葉S組だ。皐月賞における若葉S組は桜花賞におけるアネモネS組と似たところがあって、来ない年は全然来ないが、来るとなると穴を呼ぶ。前走着順と本番の結果が全くリンクしない点、東西間の移動があっても傾向が持続している点なども共通だ。
若葉Sにおける人気最上位牡馬といえばラントゥザフリーズ(1番人気はアドマイヤグルーヴ)。皐月賞で穴を呼ぶブライアンズタイム産駒でもあり、条件は揃った。