史上4頭目の牝馬三冠を狙うジェンティルドンナと逆転目論むヴィルシーナ、注目2頭の最終追い切りを速報でレポートします。(取材・写真:井内利彰)
坂路で素晴らしい伸びを見せたジェンティル
後方から一気に差し切る競馬で二冠目のオークスを制したジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎)。しかしローズSでは先行して後続を封じるレースぶりでの快勝。京都芝2000m内回りという舞台に向けて脚質が自在であることをアピールし、より安定感を増す秋華賞トライアルとなった。
ジェンティルドンナの進化は「調教」というアングルから見ても素晴らしいものがある。思えば、シンザン記念時の最終追い切りで、坂路4F53.5〜3F39.1〜2F26.4〜1F13.6秒でアップアップになる動きを見た時には攻め駆けしないタイプなんだと勝手に理解していたが、オークス時の中間の追い切りでその動きが良化。特にラスト1Fでしっかり伸びるという力強い走りが見られるようになった。
それを象徴したのが今朝の最終追い切り。坂路で単走の追い切りとなったが