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今年のマル外は不作?

  • 2003年05月05日(月) 11時53分
 今年の3歳世代は、どうも外国産馬が弱いような気がする、とお感じの方は多いことだろう。

 強い弱いの以前にニュージーランドTには2頭しか出走馬がいなかったし、NHKマイルCの登録馬を見ても、そこからさらにシルクブラボーを欠くとあっては寂しい陣容となる。

 しかし、今年の外国産馬が極端に弱いかというと、指標の上からはそうでもないようなのである。今年の3歳を含めて過去5世代について、各種指標を出してみるとこうなる。

(出走頭数 勝ち馬頭数 勝馬率)
3歳(210 106 50.5%)
4歳(210 104 49.5%)
5歳(213 108 50.7%)
6歳(208 108 51.9%)
7歳(260 129 49.6%)

(平均勝利距離 1頭あたり賞金)
3歳(1395.7m 806万円)
4歳(1369.0m 876万円)
5歳(1468.3m 747万円)
6歳(1450.0m 1130万円)
7歳(1461.5m 857万円)

(数字は全て皐月賞終了時点)

 勝馬率もそう大きくは動いていないし、1頭あたり賞金も現6歳世代を除けば大差は無い。あくまで「例年なみ」なのだ。

 ならばむしろ、プレップレースの段階でマル外が目立たない状況を利し、マル外に狙いを定めるという手もある。

 例えばクロフネがNHKマイルCを制した現5歳世代もマル外不作と言われ、マイルCに駒を進めたマル外は4頭のみであった。しかし、結果はマル外のワンツー。こういったパターンは今年も狙えるだろう。

 ヒューマではけっこう人気になってしまうものと思われるので、ハッピートゥモローに抽選で権利を取ってほしいが、こればかりは運。推移を見守ろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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