東京開催も3週が終了した。そろそろ、旧コースと変わった点があるのか無いのか、検証をはじめてもいい頃だろう。
今週のメイン、京王杯SCは芝1400mのレースだが、このコース得意のはずのサクラバクシンオー産駒が3頭出走して人気以下の着順ばかりだったり(3頭とも人気薄ではあったが)、サンデーサイレンス産駒が1番人気2頭、2番人気1頭を含みつつ(0.0.1.4)だったりと「異変」は起きている。そこで、今回は、既に終了した芝1400m7レースの勝ち馬の父について旧東京芝1400mでの成績を調査し、「以前もこのコース得意だった血統が来ている」のか、「全く違う血統が来ている」のかを確かめてみたい。
旧コースのデータは93〜02年を対象とする。まず、その間の全馬平均成績を紹介すると、勝率7.3%・連対率14.6%、単勝回収率64%・複勝回収率68%。今回は連対率と複勝回収率を比較の対象とし、平均より上の数値が出ていた場合は○マーク、下回っていた場合は×マークを付記した。(種牡馬名後のカッコ内は今開催当該コース成績)
・カコイーシーズ(1.1.0.0)
連対率11.8%× 複回収率128%○
・ジョリーズヘイロー(1.0.0.1)
連対率0%× 複回収率0%×
・スキャン(1.0.0.1)
連対率15.0%○ 複回収率99%○
・チーフベアハート(1.0.0.2)
新種牡馬のためデータ無し
・トニービン(1.0.0.4)
連対率18.9%○ 複回収率79%○
・マーベラスサンデー(1.0.0.2)
新種牡馬のためデータ無し
・ラストタイクーン(1.0.0.2)
連対率3.6%× 複回収率24%○
※外国産、持込馬は含まず
なにぷんサンプル数が少ないので「たまたま」に過ぎない結果もあるのかもしれないが、連対率ベースで見ると旧コースと変わっているようにも思う。ただ、世間で言われているように、スタミナ寄りに変わったとは断定しづらい。
当面の防衛策としては、勝率・連対率ベースで考えるのではなく、回収率ベースで評価することだ。ラストタイクーンもマル外・持込での産駒は高い回収率をマークしていたので、ジョリーズヘイロー以外はそれで説明がつく。