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血を知ることで…

  • 2012年12月14日(金) 12時00分
 ここ最近、栗東は雪がちらつく日も…。日に日に寒くなっていますね〜。体を冷やしすぎないように、お互い気をつけましょうね。

 さて先週行われた阪神JF。終わってみれば、須貝厩舎人気薄のほうの馬、ローブティサージュでしたぁ。「2頭出し厩舎は人気薄」これ、しっかりとした根拠はないものの、もう競馬の格言として成り立ちそうな感じですよね…。

 それにしても今年GI・3勝をマークした須貝厩舎。年末の有馬記念もチャンス大ですし、この勢いは凄いの一言。

 開業数年目にしてこの成績、「なぜに?」とお思いになられる方も多いことでしょう。今回のレースを終えて私がひとつ感じたことは、馬の性格や血統的な面を考慮しての出走をしている点が素晴しいなぁ〜と思えました。

 このローブティサージュ、普段ご飯を食べる量が少ないようですし、調教の際は坂路に行こうとせず、かなりの駄々仔。しかも他の馬を蹴りにいく気性の激しさもあって、手を焼かせるタイプなのだとか。

 もともと父ウォーエンブレム自体が、繁殖牝馬を選り好みする点や、子供たちのこれまでを見ても、圧勝する新馬戦とは対照的な2戦目であるように、一筋縄ではいかないところがある感じ。それゆえ、ローブティサージュが新馬後、あえて3か月半あけたことが、私としてはかなりプラスに働いている気がしてならないのです。

 過去、サンデーサイレンスの仕上げ方が、これまでの競走馬と違っていたように、このウォーエンブレム産駒も人間がもっと理解してあげなければならない点がいくつもあるように感じます。そして、今回の勝利がその点をより気づかせてくれるものであったようにも…。

 さて今週は朝日杯FSとなります。注目はコディーノ。

 この馬に騎乗している時の横山典弘騎手の表情がとにかくうれしそう。ノリさん曰く、「とにかく動きが俊敏で、乗っている時の雰囲気がゼンノロブロイを思い出す」とか。

 中山のマイルは枠順による有利・不利がありますが、この馬ならば大外枠に入っても大丈夫だと確信できそうなほど期待が持てます。

 相手には、西の3連勝馬エイシントップ。ここ最近は、追い切り後もリラックスしている様子なので、この雰囲気のままレースにいってほしい感じ。1ハロン延びますし、当日のパドックでは、落ち着きがかなりの重要ポイントとなりそうです。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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