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まだ本気ではない…?!

  • 2013年03月29日(金) 12時00分
 終わってみれば、文句なしの強さだったロードカナロア。左まわりも関係なしでしたぁ。当日、中京競馬場でその様子を見ていましたが、1番驚かされたのがレース後。地下馬道に引きあげてきた際、まったくもって疲れた表情をしていなかったのです。しかも呼吸の乱れもなく、まるで普通キャンターを終えた後の調教後のように…。

 これには陣営も、「まだまだ本気で走っていなかったみたい。ほんと凄いわ」と、他人行儀なコメント。安田調教師も、「まだまだ成長過程。これからさらに進化すると思う」と、G1・3勝目の今回も通過点にすぐないといった様子でした。また鞍上の岩田騎手のG1にかける執念も凄い。珍しくスタートで後手をふんだロードカナロア。ゲート裏からその模様をみていましたが、通常だったら外の馬たちにしめられるかな?と思ったところを果敢に突っ込み、自分自身のスペースを確保。あの根性というか気合いこそが、G1勝利へと繋がっているのでしょう。

 そして管理される安田厩舎にとっては、今年のG1を連勝。来週出走するレッドオーヴァルですが、この中間の馬体重は440キロ台へと突入し、状態は良好とのこと。G1・3連勝も十分にありえそうです。

さぁそして今週はドバイ。現地からラインを通してジェンティルドンナの映像が送られてきましたが、角馬場でのキャンターや馬場での様子は、熟女のような貫禄振り。何でも、栗東での検疫所は少し落ち着かない様子だったようですが、現地入りをしてからは落ち着きを取り戻し、順調に調整が進められているとのこと。
素晴しいパフォーマンスが期待できそうです。

 さてそして日本国内ではオルフェーヴルが始動とあって週中のトレセンはいつも以上の報道陣でしたぁ。注目のオルフェーヴルですが、追いきり後の逍遥馬道から厩舎への帰り道、同厩舎馬たちを従えての先頭で歩いていました。以前は馬の後ろにおいて気持ちを落ち着かせていたオルフェーヴルが、今では堂々とした面持ちで歩く姿に、精神面での成長が伺えました。またひと叩きされたショウナンマイティが前回の中間前とは違い、調教でも折り合いに苦労しないようになっています。最終追いきりに騎乗した浜中騎手も不安を抱えていた前回時とは違った様子で好印象を受けました。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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