これ以上ないほど順調な過程で、大一番を迎えようとしているクロフネサプライズ。ここはひとつ、この馬の変化を誰よりも知る男・酒井学の評価も気になるところ。
「桜花賞が本当に楽しみ」
「今日も15-15を乗ってもらったんだけど、『いや〜、すごいですよ』って言ってたよ。まだ本番まで時間があるし(取材は3月20日)、他の馬もいることだからあまり大きなことは言えないけど、“なんかやってくれそうな雰囲気を感じる”というような言葉を、学が僕に言ってくれてね。楽しみですね、本当に」
もうひとり、縁の下の力持ちといえば、同馬の担当厩務員・田所純(あつし)。田所の次男で、昨年4月にこの仕事に就き、なんと初めて担当したのがクロフネサプライズという幸運の持ち主だ。
「息子だからというわけではなくて、たまたま流れで担当になってね。さすがにニコニコしてるよ。天狗になったら、すぐにその鼻っ柱をへし折ってやるけど(笑)。これから本番に向けて