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馬券サバイバー・プロのガチンコ2点勝負 赤木一騎編

  • 2013年04月06日(土) 20時00分
 第38回目の挑戦者は、JRDB(ジャパンレーシングデータバンク)の総帥・赤木一騎(あかぎいっき)氏です。

 徹底した現場主義の中から収集したデータ(各馬のパドック・返し馬の状態、馬具等)を武器に、これまであまたの馬券を手中に収めてきた関西のカリスマ・赤木一騎氏。前回のサバイバー挑戦では、天皇賞(秋)で見事的中を収めており、今回も期待が高まります!

赤木一騎

赤木一騎

◆今週のチャレンジャー…赤木一騎

◆普段の予想スタイル…単勝、複勝、3連単フォーメーション等。少点数が基本。

◆得意レース…新馬、未勝利、GI

◆参考にするファクター…JRDBで作成されたIDMをメインに、装着馬具や当日の馬の気配等も含めた総合評価。

◆赤木氏の詳しいプロフィールは、競馬王ブログをご覧ください。

◆勝負レース◆
(日)阪神11R 桜花賞
◎14.レッドオーヴァル
〇13.クロフネサプライズ
▲18.メイショウマンボ
注5.ウインプリメーラ
△12.トーセンソレイユ

複勝 14.100%

 今年のクラッシック戦線は、牡牝とも難解なレースとなりそうです。それと云うのも、不順な天候のせい(牧草の質も含め)かどうか、全体的に各馬の成長が例年より遅れている感じがします。各馬一長一短ある上に、抜きん出た「馬」も見あたらず、混戦以外の言葉は見つかりません。(涙)

 また、週末の天候がハッキリせず金曜日の時点では、馬場状態の把握も出来ず、どうなるのやら。先ず、道悪だと馬体構造的に優位なクロフネサプライズが中心となりそうです。ただ、馬場が乾けば割引が必要となります。また、稍重・重馬場程度の状態なら、メイショウマンボもこなし、大外枠なら揉まれることも無く、展開向けば単まで可能です。ただ、馬体構造的には、1400mがベストだけに、展開待ちとなります。その、展開面ですが、鍵を握っている武豊が、義理人情の為、自身の名誉の為に動くのか?

 この点が微妙です。何故なら、武豊が今置かれている現状(馬主関係)や、兄弟愛(幸四郎)を踏まえて、レースを造るとしたなら…? これだけは、結果、走ってみないと分かりません。ただ、馬場が悪化すれば、そのまま、逃げ切りもあり得ます。はてさて、どう、推理しましょうか? 本来なら、馬券は見(ケン)が正解なのですが、GIだけに…(涙)。

レッドオーヴァルの立ち姿

レッドオーヴァルの立ち姿

◎14番レッドオーヴァル:一戦毎に馬体重は減っているが、中間の馬体重 432k (前走時426k)は、中間の立ち写真通り、馬体回復し張りもあり、腹袋もシッカリし良化顕著。馬体構造的に、馬体のバランス、繋ぎの長さ、繋ぎの角度、蹄の大きさとも父のディープインパクト似だが、蹄底だけは、母父(スマートストライク)の血が出たか、若干、厚め。よって、少々馬場が悪くなっても対応出来る。前走の敗因は、馬体重減もあったが、初コースでテンション上がり、スタート一息、道中も掛かり気味になり、四角では大外を回る距離ロス、直線は良い脚を使ったが、展開向かず。距離向き、手替わり魅力。巻き返しに期待。
レッドオーヴァルの脚元

レッドオーヴァルの脚元



○13番クロフネサプライズ:休み明けの前走は、馬体重こそ前走比-6kだが、お釣りある仕上げだっただけに、中間の馬体重462k(前走時466k)は、中間の立ち写真通り、メイチの仕上げ。若干、腰高体型だが、前躯後躯のバランス、筋肉の質、量とも良く、距離延びても良いクチ。手脚、繋ぎの長さは標準的、繋ぎの角度(遊び)は程良くある。蹄の大きさ、蹄底の厚みは、若干、厚め。馬場状態は、晴雨兼用だが、重馬場なら尚良し。

▲18番メイショウマンボ:一戦毎に馬体重は減っているが、ガレた感無く、中間の馬体重474k(前走時470k)は、メイチの仕上げ。完成の域に近づいている感。4走前の馬場状態が重馬場、前々走の馬場状態も稍重馬場。前走は、JRAの発表こそ良馬場だが、実際は、直前に雨が降り、厳密には稍重馬場状態が好走の一つの要因。ただ、良馬場でも問題無い。馬体構造的には、繋ぎの角度(遊び)が窮屈で、荒れ馬場・渋った馬場に向くが、距離適性は微妙。ただ、展開次第で克服可能。

注5番ウインプリメーラ:2走前から、ハミ替え(ノーマルハミ→Eハミ)したのが奏功し、レース内容安定する。中間の馬体重434k(前走時434k)は、馬体重的には物足りなさを覚えるが、中間の立ち写真を見る限り、ガレた感無く、好調をキープしている。
馬体構造的に、渋った馬場、距離とも向く。先行流込み注意。

トーセンソレイユの立ち姿

トーセンソレイユの立ち姿

△12番トーセンソレイユ:父ネオユニヴァース×母ウインドーインハーヘアの良血産駒らしく、前後駆のバランス良く、手脚、繋ぎの長さは程良くあり、繋ぎの角度(遊び)も程良くあり、飛節(折り)もシッカリしている。中間の馬体重420k(前走時420k)は、馬体重的にみれば成長に疑問符付くが、中間の立ち写真では、馬体を大きく見せており、問題は無さそう。蹄の大きさは標準的、蹄底の厚みは若干、薄め。馬場状態(芝)は、良馬場がベスト。本来は、道悪・荒れ馬場は割引材料だが、特殊蹄鉄(スパイク)を履いてくる可能性もあり…。(この蹄鉄は、パドックで判断をするのはほぼ不可能です。涙)
トーセンソレイユの脚元

トーセンソレイユの脚元



・通常の兼用鉄
アルミ合金製。調教とレースで打ち替える必要がない蹄鉄。
[厚さ] 9mm以下
[最大部分の幅] 22mm以下
[重量] 125g以下

・歯鉄(通称スパイク鉄) 
2mm未満の突起物(赤丸部分)がついた蹄鉄は、レースで使用することができる。突起物が芝に引っ掛かる構造なので、芝をとらえやすい=よりスピードが出るという仕組み。その反面、レースで好走した後の反動も大きい。

◆来週のチャレンジャーは…先日ノーザンファーム天栄での取材を済ませてきた、パドックの哲学者・横手礼一氏です。

競馬王5月号

競馬王5月号

競馬王5月号は「馬体メジャー」に注目!
4月8日発売の競馬王5月号、今回の目玉は綴込付録「馬体メジャー」です。特殊デザインを施した透明フィルムを馬体写真に重ねるだけで、各馬のスケール&適性が見抜けてしまう“POGファン必携のアイテム”の登場です! なんと、ディープインパクトと2歳初期のオルフェーヴルのシルエットはほぼ同じだったことも明らかになりました。

特集ではこの「馬体メジャー」を使い、大混戦の3歳GIをぶった切ります。有力馬の距離適性、コース適性、スケールを大胆にジャッジし、皐月賞、NHKマイルC、オークス、ダービーに最も適した馬の抽出を行なっています!

また、山本昌投手(中日ドラゴンズ)の「中京馬券勝負 密着レポート」、亀谷敬正&藤代三郎の「GIの裏でボロ儲け作戦」、グラサン師匠がノーザンファーム天栄に潜入した「鉄板競馬」など、盛り沢山の内容になっています。

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偶数月8日発売の最先端の儲かる理論を発信し続ける馬券攻略雑誌。亀谷敬正、今井雅宏、井内利彰、古澤秀和など、有名予想家が理論やレースへの見解を発表する場として、コアな競馬ファンに支持されている。ダビスタ雑誌として一世を風靡(?)した過去もある。

関連サイト:競馬王オフィシャルブログ

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