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皐月賞、そしてダービーへ

  • 2013年04月19日(金) 12時00分
 皐月賞、終わってみればミルコ・デムーロ騎手の巧みさが際立つレースとなりましたね。レース前からペースが流れると多くの方がよんでいましたが、やはりハイペースに。そしてそのあたりをスッと判断したのがデムーロ騎手でした。個人的には、切れ味ではエピファネイアやコディーノの方が一枚上だと感じていたので、当然ロゴタイプはその2頭の前で競馬をすると思っていましたが、ペースをよんであえて下げての道中と、ソツなくインコースをまわってのロスのない進路取り。巧すぎるの一言でした。またレコードタイムでの勝利。

 これまでのロゴタイプのレース振りからは、折り合いの課題がなく持久力のあるタイプとの印象を持ち、断然中山コース向きと思っていましたが、今回のレース振りと時計を見ると、日本ダービーでのチャンスも十二分に考えられる内容に…。想像以上の強さにビックリしましたぁ。そしてビックリしたと言えば、今回の皐月賞は何が勝ってもおかしくないと言われている中、1〜4番人気の馬たちが、そのままの着順決着に。やはり競馬ファンは凄いですね〜ブラボーです。

 まぁしかしながらこれで、牡馬・牝馬共にクラッシク第1弾が終わったわけですが、共にミルコ兄弟での勝利という結果に。日本人騎手たちにとってはオークス・日本ダービーでの巻き返しということになるのでしょうが、今回の皐月賞組の中から言えば、4着となったカミノタサハラが東京コースにかわることは断然プラスと思える内容。昨年7cm差に涙した蛯名騎手悲願のダービー制覇の姿も見たいと思い期待をしていたら屈腱炎とのこと。非常に残念ですし、陣営の心情を察すると胸が締め付けられる思いに…。また損傷率が16.9%ということで決して軽度ではないだけに、とにかく回復と復帰を願うばかりです。

 さてレース当日に行なわれたファン騎手イベントですが、行われたゲームが、騎手の身体能力が伺える内容で実に面白かったです。特に最初に行なわれた、不安定な空気で作られた台の上に乗り、空気の棒を使って相手を落としあうガチバトルに、場内のみならず同僚の騎手からも爆笑の嵐。その中でも元大井騎手対決ということで、内田博幸騎手と戸崎圭太騎手の1戦が大爆笑。というのも内田騎手は、さすが元体操選手と思わせるバランスの良さを武器に、戸崎騎手を殴りまくり。

 一方の戸崎騎手も優れた動体視力でなんとか攻撃をかわすものの、やがてバランスを取ることに精一杯となり、殴られ→交わし→バランスを取りの繰り返しで最後はフラフラ状態に…。二人のやり取りが実に滑稽でした。こういったイベントは、ジョッキーたちの馬上だけでない意外な部分も伺え、楽しいものですね。

さぁそして今週からは、東京・京都も開幕。来週には天皇賞、そして5週連続G1が東京で行われます。競馬場では盛りだくさんのイベントも組まれているので、是非競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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