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戸田厩舎・フェノーメノ佐々木助手/天皇賞・春 Part1 『運がなかった…ハナ差で敗れた日本ダービー』

  • 2013年04月25日(木) 12時00分
日本ダービーで悔しいハナ差の2着、天皇賞・秋では半馬身差の2着と、昨年は残念ながらGI勝利に手が届かなかったフェノーメノ。しかし、明け4歳初戦となった日経賞では、2500mの距離で折り合いもしっかりとつき、直線では力強いフットワークで差し切り勝ちを収め、安定した力を見せつけた。その勢いのまま、天皇賞・春でGI奪取に燃える戸田博文厩舎の佐々木勝利調教助手に、フェノーメノの強さや素顔、そして春天への意気込みを語ってもらった。(取材・文:佐々木祥恵)

戸田博文厩舎

フェノーメノ、佐々木勝利助手

 2歳の夏。フェノーメノは、追分ファームから直接、札幌競馬場に入厩してきた。調教助手の佐々木勝利は、その時からフェノーメノの調教パートナーとなった。

「結構気の強い仔で、物見も激しく、最初は少し手を焼きました。入りも出も躊躇(ちゅうちょ)する面が少しあって、ゲート試験も2回落ちていますしね。子供っぽい馬という印象でした」

 堅実に走る優等生というイメージのフェノーメノにも、ヤンチャな若駒時代があった。

 札幌競馬場でゲート試験に合格後は、美浦トレーニングセンターに移動する。

「入厩当初から真っ黒で雰囲気のある馬でしたが、乗り味に関しては普通でした。相変わらず集中しなくて物見もしていましたしね。それが調教が進むにつれて、“おおっ”と思うくらいに良くなってきました」

 10月30日、東京競馬場の芝2000mがデビュー戦の舞台となった。岩田康誠騎手を背に2番手を進んだフェノーメノは、直線で内からあっさり抜け出してくると、2着のシャドウパーティー以下を退けた

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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

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