明け3歳になっての初戦、紅梅Sに優勝したサウンドオブハートは、再び松岡を鞍上に迎えて桜花賞に出走する。阪神JFとは違い、絶好の位置取りで、理想的なレース運び。
「うまく折り合って、松岡の感じも良かったからね。4コーナーを回るまでは、これは来るぞ! と思ったけれど、なかなか伸びなくてね。ようやく4着まで食い込んできたけどね」
桜花賞後、レース中の骨折が判明
松山の言葉通り、手応えに反して直線では伸びあぐね、持ち味の瞬発力を十分に発揮することなく4着でゴール。レース後に、左前脚の骨折が判明した。
「桜花賞を見返しても、やはりレース中に膝の故障が発生したのだと思うね。帰ってきたら、少しハ行していたしね」
骨折は休養を意味する。それまで順調に刻まれてきた競走馬としての歩みも、ここで一頓挫した。しかし、松山はこれが良い休養になったと解釈している