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涙、そして騎手発表

  • 2013年05月10日(金) 12時00分
 先週のNHKマイルカップ、レース後の柴田大知騎手からとめどなく流れでる涙には、こちらまでもらい泣きしそうで、私もこらえるのに必死でしたぁ。

 騎手生活17年これが自身200勝という区切りの勝利となったわけですが、その前日にデビュー4年目の川須騎手も200勝をマーク。

 同じ200勝という数字ですが、やはり状況は様々であり、大知騎手の場合においては、1勝どころか1鞍に辿り着くまでの道のりにおいても大変長く険しい時間があったように感じます。

 それだけにこの手にした200勝、そしてG1制覇への思いというのは、大変な重みがあるように感じます。

 そしてその辛い日々の積み重ねの中にマイネルホウオウとの出逢いがあり、G1騎手へとなったわけですから、この勝利によって救われる思いというのは計り知れないものがあり、それがあの涙なのでしょう。誰もが、「大知君、本当に良かったね」とレース後に温かい気持ちになれた今回のG1レース、記憶にも残る1戦となりました。

 さて先週から今週にかけて、有力馬の騎手の動向が発表されました。まずはオルフェーヴルですが、宝塚記念は池添騎手。そして注目を集めた凱旋門賞はスミヨン騎手で決定となりました。

 凱旋門賞の結果次第では、ひょっとすると宝塚記念が国内最後の走りとなるかもしれない可能性も…。凱旋門賞の為に海外遠征を決断した池添騎手にとっては辛い形とはなってしまいましたが、オルフェーヴルと歩んできた濃密な時間の集大成としても、宝塚記念での渾身の騎乗を期待したいです。

 さぁそして個人的に大変に驚きだったのがコディーノのダービーでの乗り替わり発表。良い悪いと言った話ではなく、競馬ファンの1人としての率直な意見は、(ここにきて騎手を替えるの? )とまさに驚きの一言でした。

 藤澤調教師の判断と決断によるものということだそうですが、この結果がダービーでどのような形となって表れるのか?発表された今となっては、その点に注目しています。

 さぁ今週はヴィクトリアマイルです。ヴィルシーナ、フミノイマージン、ハナズゴールと、悲願のG1制覇を成し遂げてほしい馬たちばかりの出走とあり、本当に迷ってしまいます。

 また取材を通しては、ジョワドヴィーヴィルの一発があってもおかしくないほどの復調ケハイを感じており、狙うならココかな?! という思いも…。直前まで悩みそうです。

 さて当日の東京競馬場ではレース終わりに勝利騎手をお招きしてのレース回顧を行なっています。是非とも皆さん、可能ならば東京競馬場へ足をお運びになり、イベントにもご参加下さい。それでは日曜日は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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