■5/23(木)12時から、ダービーの話題満載のインタビューPart.3を公開します。騎乗するロゴタイプに「不安はない」と断言したC.デムーロ騎手。その自信の真相に迫ります。ご期待ください!
急きょ代打を務めた桜花賞では、兄・ミルコとの追い比べを制し、見事にGI初制覇を成し遂げたクリスチャン・デムーロ。オークス(レッドオーヴァル)、ダービー(ロゴタイプ)と兄弟リレーでのビッグチャンスが続くが、はたしてイタリアの若きリーディングジョッキーは、今、何を思うのか。それぞれのパートナーへの手応えはもちろん、ライバルについて、兄について、イタリア、そして日本の競馬について──今回は2週にわたり、クリスチャン・デムーロの胸中に迫る。(取材・文:不破由妃子)
クリスチャン・デムーロ騎手
武豊&クロフネサプライズと武幸四郎&メイショウマンボの兄弟対決に注目が集まった今年の桜花賞。が、皮肉にもJAR・GI初の兄弟ワンツーを決めたのは、イタリアから短期免許で参戦していたデムーロ兄弟だった。勝ったのは、弟・クリスチャン・デムーロが手綱を取ったアユサン。前日に落馬負傷した主戦・丸山元気に替わり、急きょ代打を務めた一戦だった。
「前日の午後に、JRAの方から『(アユサンを管理する)手塚先生からオファーがきていますが、どうされますか?』という連絡があり、迷わず『乗ります』と答えました」
こうして、急きょ巡ってきたチャンスを見事にモノにしたクリスチャン。彼が初めて日本の地を踏み、兄ミルコの皐月賞制覇(ダイワメジャー)を目の当たりにしてから、9年目の出来事だった。当時のクリスチャンは、わずか11歳。そのときの印象をたずねると、
「まだ子供だったし、乗馬を始めてもいなかったので、GIを勝つことのすごさを感じることはできませんでした。ただ、たくさんの人と盛大なパーティーに、びっくりした覚えがあります」
そんなクリスチャンも、弱冠20歳にして、いまやイタリアが誇るトップジョッキーとなったわけだが、GIはこの桜花賞が初勝利。改めて、その重みを語る。
「ジョッキーとして