20歳の日本人ジョッキーがダービーで有力馬を任されたら、緊張するなというほうが無理な話。が、オークスの『激白』でも「余計なプレッシャーは感じません」と語っていた通り、クリスチャンからはまったく力みを感じない。
「これまで、競馬で緊張したのはデビュー戦のゲートのなかだけです。それ以降は、とにかく勝ちたい一心で乗っているので、あまり緊張を感じたことはありません。それに、海外のGIで人気馬に乗ろうものなら、レースについても細かい指示が出ますし、負けたら“なぜ負けたのか”をものすごく追及されますけど、日本のオーナーや調教師はプレッシャーをかけてこないので、その点でも乗りやすいです。ロゴタイプを管理する田中先生も、元々ジョッキーだった方なので、ジョッキーが乗りやすい環境を作ってくれています。とてもありがたいですね」
大一番へのプレッシャーは…!?
と、周囲からの圧力を感じることなく、ジョッキーという仕事に集中できることに感謝を示す。とはいえ、キャリア5年目にして、初めての騎乗となる日本ダービー。その重みは重々承知で、「いざ当日になったら、胃が痛くなるかもしれませんけど(笑)」と、一応覚悟はしているよう。
「競馬に携わる者にとって、ダービーというレースはどこの国でも特別です。とくに日本のダービーは観客数もすごいですし、盛り上がり方が違いますからね。ウイニングランで自分の名前が連呼されたりしたら、きっと鳥肌が立つくらい興奮するんでしょうね