スマートフォン版へ

C.デムーロ騎手/オークス&ダービー Part3 『ロゴタイプは“競馬”をわかっている』

  • 2013年05月23日(木) 12時00分
いよいよ春競馬のクライマックスがやってきた。先週に引き続き、ここでフィーチャーするのは、イタリアの若きリーディングジョッキー、クリスチャン・デムーロだ。はたして、初めて騎乗する日本ダービーで、兄・ミルコから託されたロゴタイプを2冠馬に導くことができるのか。距離延長への手応えや相手関係、プレッシャーについてなど、現在の心境を明かした。

 2番人気レッドオーヴァルで挑んだオークスは、直線で一瞬伸びかけたものの、坂を上って失速し、17着惨敗。8キロの馬体減や発汗が目立つほどのイレ込みなど、敗因はいくつか思い浮かぶが、やはり、突き詰めれば“距離”だろう。未知の世界の怖さを感じさせた一戦だったが、ここで立ち止まってはいられない。今週はいよいよ、競馬の祭典・日本ダービーである。クリスチャン・デムーロのパートナーは、再度、兄・ミルコからの兄弟リレーとなる皐月賞馬、ロゴタイプ。初めて騎乗したスプリングSでは、1番人気に相応しい横綱相撲で完勝を収めた。そのときの印象を訊ねると、

C.デムーロ騎手

「ロゴタイプは完成されている」

「調教には一度も乗っていなかったんですが、それまでの競馬から強いイメージはありました。実際に乗ってみると、スタートが速くて、コントロールもしやすいし、競走馬として完成されているな、という印象を受けましたね」

 2歳11月に出走したベゴニア賞が2歳レコード、朝日杯フューチュリティSが2歳タイレコード、そして皐月賞がコースレコード。競走馬としてこれだけの速さを見せつけながら、道中は鞍上の意のままに動く。皐月賞で手綱を取ったミルコが評した通り、3歳馬にして実に“クレバーな”馬である。とはいえクリスチャン、決して楽観視はしていない。

「皐月賞の着差は半馬身ですし、僕が騎乗したスプリングSは、相手がそれほど厳しくなかったですからね。メンバーを考えても、“抜けている”という感じはしません。ライバルたちも巻き返しでくるでしょうし

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング