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最終追いきり、そして日本ダービー

  • 2013年05月24日(金) 12時00分
 ここ最近、予想に関して反省ばかり…。先週のオークスも、考えてみれば桜花賞組の中で距離が延びてプラスだと感じることができたのは、メイショウマンボのみ。しかも桜花賞週の追いきりとオークス週の追いきりがまるで違う内容。シッカリと調教を積んで、しかも輸送をしてのプラス10キロと具合も抜群。

 パドックでもイチオシにトーセンソレイユ・エバーブロッサム、メイショウマンボで悩んだのに、唯一、口にしなかった…。実はこのメイショウマンボの母・メイショウモモカは、デビュー前から取材をしていた馬で、担当者も同じ方。母・モモカは非常に気性が激しく、手を煩わしたことから、「モモカの仔は担当したくない」と口にされていた塩見さんですが、このメイショウマンボは母に比べると扱いやすい様子。

 とは言え、当日は塩見助手の眼鏡が吹っ飛ばされるほどの勢いだったとか…。また騎乗した武幸四郎騎手は7年振りのG1制覇。

 この間、プライベートでもいろいろなことがあり、キツイ言い方かもしれませんが、自らの行動によって干されてもおかしくない状況もあったように思いますが、その厳しい現状においても騎乗馬を提供し、サポートされていたのがメイショウの松本オーナーでした。レース直後はヒョウヒョウとしていた幸四郎騎手でしたが、オーナーの涙に涙する姿には、幸四郎騎手がオーナーに感じている計り知れない恩や愛情が伺えるものでしたし、男気溢れる松本オーナーの生き方が本当にカッコイイなぁ〜と…。

 そしてこういう方と縁のある幸四郎君が羨ましくも思えました。やはり人は人によって、救われることも変わることもでき、活かされるのですね。

 さぁ今週はいよいよ日本ダービーということになります。やはり中心となるのは4頭、皐月賞1〜3着馬とキズナということになると思いますが、全頭の最終追いきりを見ての正直な感想は、例年より気迫・迫力・鋭さを感じる馬の数が極端に少ない気も…。迷いましたが、最終追いきりもふまえての予想は、キズナ・ロゴタイプの2頭を中心にメイケイペガスター・マイネルホウオウ、コディーノまで。

 それでは皆さん、是非とも当日は東京競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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