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競馬学校の門を叩いてから20年

  • 2013年07月05日(金) 12時00分
 先日、ある雑誌で同期・柴田大知騎手との対談が行なわれました。

 競馬学校の門を叩いてから早20年。大知君は二児のパパにもなり、上の子は中学3年生なのだとか…。

 今年結婚を決意した同期もいれば、調教師となり近々開業を迎える者、そして皆をインタビューする側となった私など、この20年の間に各々が様々な経験をし、それぞれの道を歩んでいたのだなぁ〜と改めて感じるものでした。

 と同時に、私が関西所属だったこともあるのか? 日頃身近な同期生たちは競馬学校時代とあまり変わらない面影を残していると思えるのに対し、大知君は明らかにあの頃とは違う大人の雰囲気を感じ、この20年の歩みがズシリとこちらに伝わってくるものでした。

 昔から「若い時の苦労は買ってでもせよ」と言われますが、競馬とは無縁の世界から飛び込み、当時は異例とも言える速さでの結婚、そして騎手10年目にして踏み込んだ障害の世界、年間0勝の時を経験しての掴んだG1勝利、やはりその背景には並々ならぬ努力と忍耐、強い精神力があってこそのもの。

 もともと頭の良さは同期1であり、物事をジックリと考えマジメに取り組むタイプ。その軸のぶれない考えとコツコツと積み重ねて歩む姿勢が大輪を咲かせ、今では太い幹となって大地に根付いているように思えます。

 そしてその道のりを物語っているかのような、とても美しい顔つきをしており、人の歩んできた過去が顔に表れるというのは本当だなぁ〜と、つくづく感じるものでした。

 そんな大知君の美しすぎる顔を見ていると、(自分自身はどうなのか? )と、ふと恐ろしくなると同時に身の引き締る思いに…。

 38歳もう既に形成されている部分もあるかもしれませんが、今後はなるべく誠実に生きていきたいなぁ〜と自分を律する思いともなりました。大知君からとてもいい刺激を頂きました。

 さて妊娠8ヶ月となり、現在は産休入りをさせて頂いている私。以前から妊娠をした際には、是非とも中途半端になっている英語を勉強する時間にあてたいと思っていました。ということで1ヵ月の語学留学を計画し、1日8時間の英語レッスンを受講中。

 大知君を見習い、気張ろうと思っています。それではまた来週お逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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