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人と馬の寝室、札幌記念

  • 2013年08月16日(金) 12時00分
 出産予定日も早1ヶ月を切り、そろそろ入院の準備にも取りかからなければならないなぁ〜と思う今日この頃。

 それにしても茹だるような暑さの中で日に日に張りを増してくるお腹…。
 もともと冷え性ということもあり夏の暑さは平気な方でしたが、寝汗もかくほどでかなり堪えています。
 自分が思っている以上に水分を取られてしまっているようなので、やはりこまめな水分補給が大事でしょう。

 しかしながらよくよく考えてみると、私が子供の頃は部活動の際、水分を取りすぎることがタブーとされており、今以上に熱中症による死亡や脱水症状で倒れるケースを多く目にした記憶があります。

 それが今では、脳が水分を欲しいと思った時には遅いとされる理論へとかわり、水分補給は必須に。
 その時に正しいと思われている常識も、実はそうではないことって本当に多いですよね。

 今1番それを感じているのが、マットレスや枕。
これまではどちらかと言うと低反発がよいとされてきましたが、今では反発力の弱いものよりも高いものの方が、寝返り時の筋肉量が極めて少なく睡眠の効果がより得られるとされ、最近は高反発の傾向に…。
 睡眠は脳と体の働きに大きく関わること。

 今では多くのアスリートが遠征先に携帯用のマットレスを持参し戦いに挑んでいますが、騎手の中にもマットレスとはいかないものの、各競馬場の調整ルームにマイ枕を保管し、安眠に気を配っている方も存在します。

 また厩舎取材の際にいつも思うことのなのですが、担当する方によって馬房内の寝藁やチップの量、そしてそのひき方というか盛り方やチップにおいては水分量の違いもあり、実に様々。

 何が正しくて何がそうではないのか?ということは分かりませんが、馬房は馬で言う寝室。その様子を見ると、安全や快適さに気を配っているなぁ〜というのはおのずと見えてきますし、やはりそういったところに気を使っている担当者の馬というのは好結果へと繋がっているようにも思えます。

 さて話は変わり、今週は札幌記念。

 G1・2勝馬のロゴタイプが始動となります。
 そして鞍上にはデビュー戦からいろいろなレースを組み立ててきた村田騎手となるだけに、どのような騎乗を見せてくれるのか?非常に楽しみです。

 ただ条件的にはクラッシク戦線を戦ってきた後の休み明け緒戦ということもあり、夏場使われてきた馬との差&古馬との力関係は正直分からないところもあります。しかしその一方で54キロの斤量は魅力的。

 さぁどんな1戦となるのか?いろいろな意味で注目所の多いレースとなりそうです。

 それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。
 ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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