先週の函館競馬、ズボズボの馬場でしたね。
時計・上がりタイムもさることながら、オープン馬が揃う札幌記念でさえバラバラのフォームで進んでいかない馬たちが…。
力のいる馬場を得意とするレインボーダリアでさえも、「まるで次元が違う」と柴田善騎手がコメントされていたように、黒い塊が終始飛びかう凄まじい光景でした。
函館競馬もラスト2週となりましましたが、今週と来週の馬場状態が心配ですし、当日の天候によって脚質の有利不利がハッキリとあらわれそう。
馬券を買う上では、そのあたりが重要なファクターとなるでしょう。
さてそんな中、後続馬をよせつけない形で重賞3連勝となったトウケイヘイロー。
デビュー当初から能力の高さを感じ、清水厩舎へ取材に足を運んだ馬ではありましたが、若駒の時は1400・1600mでも掛かってしまうようなところがあった馬。
それだけに1400mがギリギリでありベスト距離なのかなぁ?と勝手に想像。
よって中距離を使うこととなった3走前の鳴尾記念時には、正直出走そのものに驚いたところもありましたが、結果2000mで重賞3連勝。
無理に抑えて我慢をさせるのではなく、このあたりの距離で気持ちよく自分のリズムで走らせることがあっていたのですね。
今にして思うと鳴尾記念への決断が、この馬の人生を大きくかえ、まさに英断だったのですね。
次走は天皇賞・秋へ。
鳴尾記念で厩舎開業初重賞制覇となった清水厩舎にとっても、大きなチャンスとなりそうです。
さて今年の凱旋門賞に挑むオルフェーヴルとキズナが国内最終追いきりを終えました。
フォワ賞とニエル賞、共に9月15日の前哨戦から凱旋門賞へ。
誰もがオルフェの勝利を確信したその瞬間に夢破れた昨年の衝撃から早1年が経とうとしているのですね…。
精神的&肉体的な面からも昨年以上の雰囲気を感じますし、経験を得た今回だけに馬にとってもスタッフにとっても、そして騎手にとってもかなりのプラス。しかしその一方で運動誘発性肺出血のこともあるだけに、フランスの地についてからの追いきりと前哨戦を無事に終えることに対してはより神経を使われることでしょう。
とにかく2頭とも無事に順調に調整が行なわれることを願うばかりです。
それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。
ホソジュンでしたぁ。