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ゾクゾクした新潟2歳S

  • 2013年08月30日(金) 12時00分
 先週の競馬は、凄いものを見ちゃったなぁ〜という感覚になりましたぁ。
 新潟2歳Sハープスターです。

 ベガの孫娘ということで松田博資厩舎にとっては縁の血統。
 しかも担当される厩務員さんも同じ。
 またブエナビスタの引退、そしてジョワドヴィーヴルでの悲しい出来事もあっただけに、この勝利には格別な思いがあったことでしょう。

 それにしてもキャリア2戦目にして上がり32.5。
 時計だけ見ると過酷では?と心配になってしまいますが、最後は流しての内容。
 本当に凄い。

 また騎乗した川田騎手の根性も立派。
 レース後、「スタートしてから進んでいかなかったので、あの位置に」と話していましたが、自分自身の気持ちよりも馬のリズムを大切にする選択が1番人気に支持をされた中でできることが素晴しい。
 また初戦とは違い、最後の直線で内にささりそうな素振りも解消されているように見受けられました。

 もともと松田厩舎自体が馬の成長と精神面を考慮しながら徐々に馬を仕上げていくタイプゆえ、今後のノビシロへの期待度とこれまでの実績からの信頼度は高く、本当にこれからが楽しみな逸材。
 とにかく無事に順調に歩んでいってほしいと願うばかりです。

 さて一方土曜日に行われたエルムSですが、1番人気のブライトラインは3着に…。
 これは勝った内田騎手の4コーナーでのブライトラインを意識しての巧みな騎乗振りが光るものでしたし、道中ハミをとっていくタイプであるブライトライン。そんな難しさに加え、週中の追いきりで掛かってしまったことに対するジョッキーの心理がそのままレースに繋がってしまったようにも思えました。

 そしてキーンランドカップは村田騎手の迷いのない逃げ騎乗が勝利へ。
 しかしながらこの日の函館競馬の馬場は独特でしたね。どうみても内の方が黒くいたんでいるように見えるのですが不思議と内の方がいい状況。

 村田騎手もそんな馬場状態と枠を考えて逃げることしか考えていなかった様子。
 矢野英厩舎にとっては開業初重賞制覇となったわけですが、同期には早々とG1トレーナーとなった須貝師もおり、自身も3度の重賞2着とあと一歩のところだっただけに、心底嬉しくまたホッとされたことでしょうね。

 それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。
 ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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