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世界、そしてオトコ馬たちも…

  • 2013年09月20日(金) 12時00分
 皆さん、ご覧になられましたか?ニエル賞とフォワ賞。やはり今や日本馬の質は世界トップレベルですね。
 いやー本当に凄かった。

 まず初海外遠征となったキズナですが、中間の写真では少し腹回りが細いのかな…?と心配をしていたのですが、当日見せた馬体からはそんなことを感じない状態どころか、ひと叩きされたらさらに引き締りそうな雰囲気。

 またテンションも落ち着き払っていましたね。
 わずか3歳、しかも海外に渡って2週間であれだけの競馬をしてしまうのですから、凄いの一言。

 しかも最後の直線での走りは、しっかりとロンシャンの馬場を捉えての走り。まったくもって馬の軸がぶれていませんでした。またレース直後の映像に映し出された際には、あまり息の乱れを感じさせない表情をしており、ダービー以来とは思えない様子で、これまたビックリ。
 まさに本番へ向けて繋がる走りができた価値ある前哨戦となったわけで、本番への期待が膨らみました。

 またその一方で、やはり世界トップレベルにあることを昨年同様、いやそれ以上の風格を持って知らしめたのがオルフェーヴルの走り。

 馬ナリやや強めといった、まるで調教のような感覚での内容には本番に繋がると言うよりも、今度こそ凱旋門賞の勝利を手にすることができるという確信を与えるものでした。

 とにかく2頭ともあと数週間をケガなく無事に過ごし、本番の舞台へとたってほしいと祈るばかりです。

 あーできることならば私も現地で見たい思いですが産休中…残念です。
 先週が予定日ということもあり出産は数日遅れているのですが、きっと10月6日はベイビーちゃんと一緒に日本から声援を送りながら観戦をし、将来息子に、
「日本馬が凱旋門賞を制した年にあなたは産まれたのよ」と言えたらいいなぁーと思います。

 さぁそして日本国内もいよいよ先週のオンナ馬に続き、春のクラシック戦線を戦ってきたオトコ馬たちも始動となる神戸新聞杯。

 今でも脳裏にやきついているのが日本ダービー当日のエピファネイアです。と言うのも今までにない経験、馬体の色がそれまでのレースとは違って見え、この仕上げが良いほうにでるのだろうか?それとも…?と正直戸惑いながらのパドックを見ていました。

 しかし終わってみれば、角居流究極の仕上げだったのかなと思える内容。さぁそれを経験しての今回、気性的な面とさらに距離がのびる本番を考えてどのような姿と精神面でエピファネイアがパドックを周回するのか?個人的にはそこが1番知りたいところであり楽しみで仕方がありません。

 それでは皆さん、また来週お逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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