迎えた3戦目は、前走から1ハロン距離を延ばした阪神芝2000m。ゲートは互角に出たものの、まったく行く気を見せずに1コーナーでは最後方。3コーナーあたりから徐々にポジションを上げると、直線では弾かれたように伸びて、2馬身差の圧勝を飾った。
「正直、あんなに切れる脚を使う馬だとは思っていませんでした。これは“化けたな”と思いましたね。さっきも言ったように、2戦目から3戦目の1か月で体質もしっかりしてきたし、あとはこのレースで能力を出せるパターンを見つけたということだと思います」
レースで能力を出せるパターンを見つけたということだと思います
最後方追走から徐々にポジションを上げ、直線は外から猛然と追い込む…今につながる“デニムアンドルビーの競馬”は、確かにここから始まったといっていい。次走に選ばれたのは、オークストライアル・フローラS。輸送を伴う中2週だったが、角居は将来性を占う意味でも、東上を決断した。
「オークスに、という気持ちももちろんありましたけど、それ以上に、将来的にオープンや重賞を使っていくうえで、どの程度のレベルにあるのかを確かめるくらいの気持ちでしたね」
ちなみに