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ワンカラットの半弟、トップアートがM.デムーロ騎手でデビュー

  • 2013年10月21日(月) 18時00分
【栗東】
◆トップアート(牡、父ディープインパクト、母バルドウィナ、栗東・藤岡健一厩舎)
 半姉は2009年フィリーズレビューなど、重賞4勝のワンカラット、2012年エルフィンSを勝ったサンシャインがおり、どちらも管理する藤岡健一調教師は「ワンカラットとサンシャインもタイプは違いましたが、この馬も全くタイプが違いますね」とのこと。
 10月17日にCWコースでテーオービックバンとの併せ馬で、6F92.4-5F73.0秒と時計自体は遅かったが、素軽い動きを見せていた。中間の坂路での追い切りも速い時計が出ておらず、調教欄だけ見てしまうと、やや攻め不足の印象もあるが、速い時計を出さなくても動けそうなタイプ。デビュー戦については「クラシック路線を意識して」(同師)ということで、10月26日(土)京都芝2000mをM.デムーロ騎手で予定している。

トップアート

クラシックを意識するトップアート(右)

◆ゲットアテープ(牡、父ディープインパクト、母オイスターチケット、栗東・安田隆行厩舎)
 半姉にチューリップ賞、ローズS2着のシェルズレイ、半兄にNHKマイルC2着、日本ダービー3着のブラックシェルがいる血統。
 本馬はゲート試験に合格した後、放牧に出されてからの再入厩となる。「夏負けがあったので、一旦放牧に出しましたが、あの時期に無理しなくて正解だったと思います」と安田隆行調教師。再入厩後は、10月10日の坂路で4F53.2秒をマークし、ダノンブレイブとの併せ馬で先着。10月17日のCWコースでは、カレングランブルーを追走して、それに追いつき、6F84.5-1F12.0秒をマークしている。「馬体重は510キロくらいでの競馬になると思いますが、パワータイプ」と同師。デビューは10月27日(日)東京ダート1600mをU.リスポリ騎手で予定している。

ゲットアテープ

U.リスポリ騎手でデビュー予定のゲットアテープ

◆パーティードレス(牝、父デュランダル、母グロンシャール、栗東・松永幹夫厩舎)
 近親に2003年、タニノギムレットが優勝した日本ダービーで3着だったマチカネアカツキがいる血統で、2012年セレクトセール1歳では、450万円で落札されている。
 本馬について「ゲート試験に合格した後、リフレッシュ放牧に出しました。再入厩後は速い追い切り時計は出していませんが、少しテンションが高くて、前向きすぎるかなというところはあるタイプ。実戦に行けば、動けるのではないかと思います。ゲートがあまり上手ではないので、この中間は入念に練習しました」と松永幹夫調教師。10月26日(土)京都芝1400m(牝)をM.デムーロ騎手でデビューする予定となっている。

パーティードレス

M.デムーロ騎手でデビュー予定のパーティードレス

◆ホッコーホウオウ(牡、父ネオユニヴァース、母タイキマドレーヌ、栗東・西浦勝一厩舎)
 近親には、マイルCS連覇を含め、国内外のG1で5勝を挙げたタイキシャトルや2002年阪神JFを勝ったピースオブワールドがいる血統。なお、本馬は2012年北海道セレクションセールにて、3050万円で落札されている。
 10月9日の坂路では、4F55.3秒でアルマセクレタに遅れてしまったが、10月17日のD芝コースでは新馬トシストロングを追走して併入。騎乗していた幸英明騎手の手綱は動くことなく、持ったままの絶好の手応えだった。デビューは10月26日(土)東京芝1600mを石橋脩騎手で予定している。

【美浦】
◆ベルキャニオン(牡、父ディープインパクト、母クロウキャニオン、美浦・堀宣行厩舎)
 全兄に弥生賞勝ちのカミノタサハラ、毎日杯2着のマウントシャスタ、レパードS勝ちのボレアスがいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム空港で成長を促し、秋を待って帰厩。先週の10月17日にはウッドチップコースで追われ、「気性的にカッとなるところがあるけど、変な悪さはしない。稽古では我慢も利くし、ある程度の距離をこなせそうな雰囲気。古馬と併せても互角に動けているし、軽い走りで能力は高そう」と橋本調教助手。10月27日、東京の芝2000mを内田博幸騎手で予定している。

◆ニシノオンリーユー(牡、父ゼンノロブロイ、母オンリーザロンリー、美浦・手塚貴久厩舎)
 母の半妹にディープインパクトが出走した2006年の凱旋門賞でクビ差2着のプライド(香港CなどGI3勝)がいる。ここ2週は併せ馬で追われており、ひと追い毎に上昇中だ。「馬っ気が強いところはあるけど、薄手の体つきで血統的にも長めの距離に向きそう。仕上がり自体は順調だし、実戦に行って良さそうなイメージです」と手塚調教師。10月27日、東京の芝2000mを松岡正海騎手で予定している。

◆ジャッカスバーク(牡、父シンボリクリスエス、母ウェスタリーズ、美浦・古賀慎明厩舎)
 同じく古賀慎明厩舎に所属した母は芝1600mで1勝。坂路とコースの併用で入念に追い切りの本数を重ねており、仕上がりは良好だ。「大型馬でトビが大きいし、すごくパワフル。ひと追い毎に絞れてきたし、いいモノを持っていると思う」と厩舎サイド。10月27日、東京のダート1600mをイオリッツ・メンディザバル騎手で予定している。先週の東京でデビュー勝ちした僚馬のロジテーストに続き、こちらも初戦から注目だ。

◆マイネルシャルフ(牡、父ディープインパクト、母ゴールドインザグラス、美浦・国枝栄厩舎)
 先週の更新でも紹介したが、痛恨の除外でスライドすることに…。ここ2週はウッドチップコースで負荷を掛け、柔軟かつ迫力のあるフットワークを披露している。「ディープ産駒らしいバネがあるし、性格も前向きで初戦から動けそう。調教の動きからも手応えを感じているし、先々まで楽しみ」と国枝調教師。母系はビワハイジと同じ一族。血統的にも将来性は十分だ。10月26日、東京の芝1600mを柴田大知騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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