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エピファネイア全妹ロザリンドが日曜京都でデビュー

  • 2013年10月28日(月) 18時00分
【栗東】
◆ロザリンド(牝、父シンボリクリスエス、母シーザリオ、栗東・角居勝彦厩舎)
 先週はディープインパクトの半弟、モンドシャルナがデビュー勝ちを決めた角居勝彦厩舎。今週は菊花賞を制したエピファネイアの全妹が満を持しての登場となる。
 レースでは、エピファネイアと同じ福永祐一騎手が手綱を握る予定だが、そのジョッキーが跨って追い切られたのが、10月23日。CWで古馬レッドエルザを追走する内容だったが、手応えは完全に優勢で同入。中間の追い切りでは、目一杯に追ったことが一度もないだけに、追われてからどのくらい伸びるか、未知数な部分はあるものの、素軽い動きができているのは間違いない。デビュー戦は11月3日(日)京都芝1600m(牝)を予定している。

ロザリンド

ロザリンドは日曜京都芝1600m(牝)でデビュー予定

◆チャーマー(牡、父ストーミングホーム、母ヴェルヴェットクイーン、栗東・安田隆行厩舎)
 半兄デボネアは小倉芝2000mの未勝利戦を勝った後、弥生賞3着で皐月賞に出走して4着だった。父ストーミングホームの産駒には芝1200mで4勝を挙げているサドンストームや芝中距離で3勝を挙げて、秋華賞(9着)に出走したマコトブリジャールなど、タイプはいろいろ。
 本馬について「ハッキリと適性を掴みにくい馬。追い切りでも時計が出ていますし、走ってくると思いますが、まずはレースを使ってみて」と慎重な安田隆行調教師。10月23日の坂路では、先週デビュー勝ちを決めたゲットアテープに遅れたが、追走して4F53.6秒なら水準以上。11月2日の京都芝1400mでのデビューを予定。なお鞍上は、今週から日本での騎乗を予定しているミカエル.バルザローナ騎手を予定されている。

◆アルティメイタム(牡、父ディープスカイ、母キュームレイト、栗東・藤原英昭厩舎)
 近親にニュージーランドTなど、重賞3勝を挙げているエーシントップがいる血統で、父は2008年日本ダービーを勝った新種牡馬。
 本馬は8月21日にヒルサイドステーブルより栗東へ入厩。坂路やCWをはじめとして、いろんな馬場で追い切りを積み重ねている。10月23日はCWでステファノスを追走する併せ馬で、僅かに先着。全体時計は6F85.9秒と目立たないが、ラスト1Fは12.3秒の伸びを見せた。「素材はいい」と藤原英昭調教師。デビューは11月3日(日)京都芝1800mを浜中俊騎手で予定している。

アルティメイタム

浜中騎手でデビュー予定のアルティメイタム

◆テーオービックバン(牡、父ゼンノロブロイ、母ゴットザビート、栗東・藤岡健一厩舎)
 母は現役時代にダートで4勝。近親には、芝1200mのオープン特別を2勝しているトーヨーロータス(父Lyphard)がいる血統。
 本馬は8月28日にノーザンFしがらきから入厩。当初は「動きが重い」と評していた藤岡健一調教師だが、最近では「追うたびに動きが素軽くなっている。まだまだ良くなる」と評価が上がってきた。10月23日のCWでは厩舎期待の良血トップアートに先着する動きを見せており、最終追い切りとなる、今週の動きも楽しみ。11月2日(土)東京芝1400mを石橋脩騎手でデビューする予定。

【美浦】
◆アジアエクスプレス(牡、父Henny Hughes、母Running Bobcats、美浦・手塚貴久厩舎)
 今春のOBSセール(アメリカ)に上場され、23万ドルで落札された。父の産駒は日本でデビューした9頭のうち、ケイアイレオーネ(シリウスS)やヘニーハウンド(ファルコンS)など8頭が勝ち上がっている。先週の23日にはウッドチップで5F65秒台の好時計をマーク。デビュー勝ちしているパシフィックギャル(今週のアルテミスSに出走予定)を相手に先着と抜群の動きを見せた。「いかにも米国産馬らしく、540キロほどの雄大な馬格で見た目はパワフル。そのわりに走らせると素軽いし、初戦から動けそう。距離もマイルぐらいまではこなせそうだし、先々まで楽しみ」と手塚貴久調教師。11月3日、東京のダート1400mをウンベルト・リスポリ騎手で予定している。

 手塚厩舎からはマレーナ(牝、父ダイワメジャー、母ウィストラム)もスタンバイ。こちらは11月3日、東京の芝1600m(牝馬)を北村宏司騎手で予定している。

◆アヴェクトワ(牝、父チチカステナンゴ、母キストゥヘヴン、美浦・戸田博文厩舎)
 母は2006年の桜花賞馬。まだ追い切りの時計的には目立たないが、入厩後の9月から入念に乗り込まれてきた。先週の24日にはウッドチップで長めから追われ、徐々に上向いてきている印象だ。「前向きでカッとなりやすい気性などは母のキストゥヘヴンに似たところがある。まだ全体的に幼い面もあるけど、いいスピードを持っていそうだし、上手にコントロールが利けば…」と斎藤調教助手。11月3日、東京の芝1600m(牝馬)を蛯名正義騎手で予定している。

◆オメガハートロック(牝、父ネオユニヴァース、母オメガアイランド、美浦・堀宣行厩舎)
 現4歳の半姉オメガハートランドはフラワーCの勝ち馬。先週の24日にはウッドチップで古馬のレイカーラ(今週のユートピアSに出走予定)と互角の動きを披露。「気性的にピリッとしたところがあるけど、ネオユニヴァース産駒の牝馬にしては無駄な動きをしない。バランスのいいフォームで走るし、現時点での比較では姉のハートランドよりも完成度が高そう。素質の高さを感じています」と橋本調教助手。11月3日、東京の芝1600m(牝馬)を戸崎圭太騎手で予定している。

 同じく堀厩舎のノーブルプラネット(牡、父ディープインパクト、母ノーブルステラ)は前日の11月2日、東京の芝1800mを戸崎騎手で予定している。

◆トーセンセラヴィ(牝、父ディープインパクト、母トーセンジョウオー、美浦・加藤征弘厩舎)
 母は2007年のエンプレス杯などダートの交流重賞を6勝した活躍馬。ゲート試験合格後に夏場は牧場で成長を促し、秋を待って再入厩した。先週の23日にはウッドチップで軽快な動きを見せており、気配の良さが目につく。「非常に素晴らしい動きを見せてくれた。いいバネがあるし、すごく躍動感のある走りをする」と加藤征弘調教師。11月3日、東京の芝1600m(牝馬)を横山典弘騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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