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マイルCS、東京スポーツ杯2歳S、福島記念など追い切り診断

  • 2013年11月14日(木) 18時00分
【栗東トラックマン情報】
◆日曜京都11R・マイルCS(GI)
・トーセンラー
 京都芝外回りには実績があるものの、マイル戦は今回が初めて。この評価に判断が分かれるところだと思うが、中間の追い切り内容はマイル仕様に仕上げられている。これまでの追い切りはCコースが中心だったが、この中間は坂路オンリー。1週前に4Fで速い時計を出して、最終追い切りは終い重点。はっきりとした意図を感じる追い切り内容で、マイルのスピードに対応できそうな調教内容。もちろん馬体にも無駄な部分はない。あとは実戦でどこまで流れに乗った競馬ができるか、だろう。

・クラレント
 2012年マイルCS、2013年安田記念は、ともに次点での除外。これまで重賞4勝を挙げているにも関わらず、使いたいG1レースを使うことができず、歯がゆい思いをしてきた。前走毎日王冠後に「ゴールしてすぐにマイルCSへ行くことを決めた」(橋口弘次郎調教師)ということで、目標設定。中間の追い切り本数は決して多くないが、しっかりと負荷をかけたものを5本こなしている。非常に丁寧な仕上げで、最終追い切りも力強い走り。マイラーとしては、やや4F時計が地味だが、それがこの馬のスタイルでもあり、最後までブレることなく走り抜けた点を評価したい。

・グランプリボス
 4走前のマイラーズCは苦手の休み明けだったが、最終追い切りの併せ馬で先着して、レースでは1着。それ以降、最終追い切りの併せ馬では先着を続けているが、今回はレースでも騎乗予定のC.ルメール騎手が跨って、アンコイルドに遅れる形となった。実は、昨年2着のマイルCSの最終追い切りでも併せ馬は遅れている。ただし、その時計は4F51.8〜1F12.8秒。今回の4F53.4〜1F14.4秒とは大きく違う。実際の動きを見ていると、もたついて遅れているというよりも、妙に折り合いがついて、交わす気がないようにも映るだけに、これをどのように判断するか。

◆土曜東京11R・東京スポーツ杯2歳S(GIII)
・サトノアラジン
 約3か月ぶりのレースとなるが、10月16日にノーザンFしがらきより帰厩しており、中間の追い切り本数は十分。最終追い切りも含めて、3週連続でCコース追い切りで併せ馬を行っているが、その間に挟んでいる坂路追い切りでも4F55秒とそれなりに速い時計を出しているので、負荷の強い調教内容となっている。その効果が出た最終追い切り。ティアモブリーオを追走する内容だったが、直線で楽に並びかけると、あとはしっかりと追われて突き放す。追ってからの伸びは2歳離れしており、現状での完成度も高い。キャリア1戦ながら、重賞で1番人気を背負っても不思議ないスケールの持ち主だろう。

◆日曜福島11R・福島記念(GIII)
・シゲルササグリ
 前走アルゼンチン共和国杯は久しぶりの東京競馬場でのレースということもあったのか、全く見せ場のないままに終わった16着。14キロの馬体減も大きく応えたように思える。そこからの中1週。最終追い切りは終い重点で決して悪くない。ただ、坂路での2F時計が25秒を切るようになってから好走が続いていた馬。攻めて成績が安定していた印象があるだけに、今回の緩めの攻めは評価できないし、成績が安定した馬の惨敗直後のレースはより不安を感じる。

【美浦トラックマン情報】
◆土曜東京11R・東京スポーツ杯2歳S(GIII)
・イスラボニータ
 1週前にコースでイオラニと、日曜は坂路でシャイニープリンスと併せ馬を消化と、この中間は、意欲的な乗り込み。今週はリルバイリルと併せたが、追走から力強く伸びて半馬身ほど先着。例によって、バネの効いた走りで、気合のりも良好。好調子をキープしている。出遅れ癖を解消して好位で競馬ができた前回が直線半ばまで馬なりという横綱相撲。来年のクラシックが楽しみになった。

◆日曜福島11R・福島記念
・ダイワファルコン
 天皇賞(秋)を使った反動はなく、中一週で調教を再開。直前はウッドチップで79秒1-63秒6-36秒5、単走でも最後まで気を抜くことなく、力強い走りを披露。体全体を使った豪快な走りは迫力満点、良い頃の動きと気迫が戻ってきた。オールカマーは追い不足、前走はGIでの瞬発力勝負と、ここ2戦も敗因はしっかりあり、衰えを見せているわけではない。危なげなく勝った昨年のとおり、小回りコースで本領発揮。昨年から0.5キロ増ならハンデにも不安はなく、2連覇を決める。

◆東京日曜10R・錦秋S(1600万下)
・タイセイスティング
 前走三峰山特別を快勝後中2週のレース間隔ながら、中間は計3本の追い切りを消化。10日の最終追いでは前走時同様に南ウッドコースに入って6Fから単走追い。テンから14秒台で飛ばすハイペース。それも馬場の大外を回るハード内容ながら、直線に向いてからも力強い脚どりで駆け抜け6F80秒5−3F38秒6ー1F12秒6の好タイムをマーク。前走時の終い重点に比べ、今回は6Fから意欲的内容。これは前走の反動がない証。馬体面でも安定感を増しているためで、これだけビシビシ追えたことは今までには見られなかっただけに、今の状態が素晴らしいのひと言。再度の1600m戦、1キロ減の恵量ハンデ、先行力生かせる今の馬場を考えると連勝の可能性は十分にありそうだ。

◆東京土曜9R・伊勢佐木特別(1000万下)
・ゲルマンシチー
 前走の1000万下。後方でジックリ構え、3角で内へ潜り込む。そのため直線は馬群の中で前が詰まり追い出しが遅れた。1F手前でようやく前を捌いて伸びるも脚を余した形で0、3秒差の3着。今回はさらに間隔を詰めて中1週でのレースになるが、攻め強化し5F68秒9ー上がり39秒3をゴール前仕掛けて計示。中2週で軽かった前走と比べ意欲的な内容。中身を入れて万全の勝負態勢。

◆土曜東京12R・3歳上1000万下
・アンチュラス
 栗東の安田隆厩舎から転厩してきた馬。前走は間隔があいた一戦(4か月半ぶり)とあって全く人気はなかったが、好位からしっかり伸びて2着を確保。波乱の主役となった。とはいえ、もともとが準オープンで戦っていた実力の持ち主。さらには、デビュー3戦目のファンタジーS(GIII)2着、同じく5戦目のジュベナイルF(GI)5着という戦績が光り、人気がなかったこと自体が不思議と思えるほど。いくらか余裕残しの仕上げだったことを考えれば、叩いた上積みも十分とみていい。この中間は北馬場と坂路併用の乗り込みだが、変にテンションが上がっている様子もなく、体調は間違いなく前走以上。一千万条件の平場戦なら、牡馬相手でも、アッサリがあって当然だろう。

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