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半姉スリープレスナイトのクレアドールが武豊騎手でデビュー

  • 2013年11月18日(月) 18時00分


【栗東】
◆クレアドール(牝、父ハーツクライ、母ホワットケイティーディド、栗東・松永幹夫厩舎)
 半姉は5連勝でスプリンターズSを制したスリープレスナイト(父クロフネ)で、近親には、2007年ジャパンCなど、国内外のG1を3勝したアドマイヤムーン(父エンドスウィープ)がいる血統。

 9月27日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩しているが「牝馬ですが、飼葉をしっかり食べてくれるので、調整に困ることはありませんね。姉はスプリンターズSを勝っていますが、この馬は胴が長くて、気性的にもおっとりしているので、もっと長い距離でも活躍できるイメージです」と松永幹夫調教師。11月13日はCコースで、古馬メイショウツバクロとの併せ馬だったが、最後は相手を突き放して先着。6F83.4秒と時計は特筆するほどではないが、水準の時計は出ている。11月22日(土)京都芝1600mを武豊騎手でデビューする予定となっている。

クレアドール

クレアドール

◆ナッハフォルガー(牡、父ウォーエンブレム、母クリックヒア、栗東・中竹和也厩舎)
 全兄ダノンプログラマーは芝1400mから芝1600mで5勝を挙げているオープン馬。近親には、1993年の桜花賞、オークスを制したベガ(父トニービン)がいる血統で、2011年セレクトセール当歳にて、3700万円で落札されている。

 本馬は一旦栗東へ入厩した後、放牧に出され、再度入厩する形。11月14日に坂路で古馬ハギノサキガチと併せ馬。4馬身ほど追走したこともあり、最後は追いつけなかったが、力強い走りを見せた。4F55.8秒と時計は遅いが、中身の濃い併せ馬と判断したい。デビュー戦は、11月22日(土)京都芝1600mを幸英明騎手で予定している。

ナッハフォルガー

ナッハフォルガー

◆サトノブレゲ(牡、父アドマイヤムーン、母スマイルトゥモロー、栗東・西園正都厩舎)
 11月24日(日)東京芝2000mを内田博幸騎手でデビューする予定だが、当日はジャパンCが行われる。父アドマイヤムーンは2007年の同レースを制しており、母スマイルトゥモローは2002年オークスを優勝。東京競馬場にゆかりのある血統。なお、本馬は2011年セレクトセール当歳にて、4600万円で落札されている。

 西園正都厩舎のアドマイヤムーン産駒といえば、今年のスプリンターズSで2着したハクサンムーンがいるが「タイプが全然違うので、こちらは長い距離に適性がある」とは西園正都調教師。確かに、11月13日のCコースでの追い切りでは、新馬3頭で併せ馬をして、一番遅れた。攻め駆けするハクサンムーンとはタイプが違うようだ。実戦で、どのような走りを見せてくれるか楽しみ。

サトノブレゲ

サトノブレゲ

◆ケープオブホープ(牝、父エイシンサンディ、母エイシンサンデリー、栗東・境直行厩舎)
 2012年北海道オータムセール1歳にて、280万円と手頃な価格で取引されている馬だが、近親には米子Sなど、芝で6勝を挙げているエーシンミズーリやフェニックス賞を勝ったエーシンセノーテがいる血統。

 本馬は11月13日にCコースで先週デビューしたブラックカイト(6着)と併せて、先行していたとはいえ先着。6F84.6-1F12.7秒と水準の時計をマーク。それまでの追い切り本数が少なかっただけに、このひと追いでぐんと良化してきそうな気配もある。デビューは11月24日(日)京都芝1400mを小坂忠士騎手で予定している。

【美浦】
◆アンヴェイルド(牡、父ディープインパクト、母ヴァイオレットラブ、美浦・戸田博文厩舎)
 2011年のセレクトセールにおいて4900万円で落札された。フジキセキ産駒の半姉コイウタはヴィクトリアマイルの勝ち馬。2歳上の全兄ベールドインパクトはオープン特別2勝、京都新聞杯2着、菊花賞4着、京都記念2着などの戦歴を残した。「まだ気持ちの面にムラがあるけど、軽い感じで背中もいいですね。あとは実戦に行って集中して走ってくれれば血統的にも楽しみです」と斎藤調教助手。11月24日、東京の芝2000mを福永祐一騎手で予定している。

 僚馬のクロフネフリート(牡、父クロフネ、母フローレンスガール)は、「大型馬のわりに重々しさは感じません。いいスピードがありそうだし、距離的にはマイルぐらいが良さそうです」とのこと。同日のダート1600mを福永騎手で予定している。

◆ジョニー(牡、父Danehill Dancer、母フレンドリー、美浦・藤沢和雄厩舎)
 Halling産駒の半兄レッドスティングは芝2000mで2勝した。近親にはフェアリーS2着のアイアムネオがいる。「アカ抜けた体つきをしているし、フットワークは芝向き。いかにも広々としたコースが良さそうだし、いいところがありそうです」と津曲調教助手。11月24日、東京の芝2000mをウィリアム・ビュイック騎手で予定している。

◆ホルボッシュ(牡、父チチカステナンゴ、母ヴァンドノワール、美浦・藤沢和雄厩舎)
 ウォーエンブレム産駒の半姉ブラックエンブレムは秋華賞の勝ち馬。近親にはナリタセンチュリー(重賞2勝、宝塚記念2着)、ニシノナースコール(エンプレス杯)などがいる。「血統馬らしく、素軽い動きを見せている。いいスピードがありそうなタイプです」と津曲調教助手。11月23日、東京の芝1600mを北村宏司騎手で予定している。

◆ミスアシング(牝、父キングカメハメハ、母エルノヴァ、美浦・堀宣行厩舎)
 サンデーサイレンス産駒の母はステイヤーズS2着、エリザベス女王杯3着などの戦歴を残した。Smart Strike産駒の半姉マーヴェリックスは現1勝。近親にはニュージーランドT2着のセイクレットレーヴ、オースミタイクーン(重賞2勝)、マチカネオーラ(中京記念)などがいる。「ゲート試験を受けてから牧場に戻し、この秋に再入厩。カイ食いの細い牝馬なので控えめな調整課程だけど、動き自体は悪くない。ためれば切れる脚を使えそうなイメージです」と厩舎陣営。11月23日、東京の芝1600mを石橋脩騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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