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近親ペルーサのキネオマドンナが浜中俊騎手でデビュー

  • 2013年12月02日(月) 18時00分


【栗東】
◆スワーヴカイザー(牡、父ネオユニヴァース、母エポカブラヴァ、栗東・庄野靖志厩舎)
 半姉に阪神芝1800mでデビュー勝ちしたエアカリナン、近親に新馬、ラベンダー賞を連勝したテンザンデザートがいる血統。2011年セレクトセール当歳にて、3000万円で落札されている。

 本馬は10月3日にノーザンファーム空港から栗東へ入厩。ゲート試験合格後は順調にCコースでの追い切りを積み重ねて、デビュー予定も決まっていたが、熱発してデビューが延期になった。「熱発のアクシデントはありましたが、530キロくらいの大型馬なので、ゆっくり時間をかけて調整できたことをプラスに考えたいですね。実際、ここ2週で動きがぐんと良くなってきました」と庄野靖志調教師。11月27日のCWでの追い切りは古馬キャッツインブーツを追いかけて先着。時計は6F81.3秒と、新馬としては勝ち負けレベルの数字をマークしている。12月8日(日)中京芝2000mを吉田隼人騎手でデビューする予定。

◆キネオマドンナ(牝、父クロフネ、母ベルグラーノ、栗東・石坂正厩舎)
 近親に2010年青葉賞を勝っているペルーサがいる血統で、2013年千葉サラブレッドセールでは、2900万円で取引されている。なお、セールでの公開調教タイムは2F目が11.1秒だった。

 そのスピードはゲート試験のダッシュ力にも表れており、スタートセンスも良さそう。11月27日の坂路では、シーサイドバウンドを追走して同入。4F53.8-1F13.0秒をマークしている。デビュー戦は12月8日(日)阪神ダート1200mを浜中俊騎手で予定されている。

◆サンライズブルー(牡、父クロフネ、母トリプレックス、栗東・安田隆行厩舎)
 半兄に芝2000mで2勝を挙げているミエノワンダー、おじに芝で5勝を挙げたフサイチオーレがいる血統。

 本馬は11月6日にグリーンウッドから栗東へ入厩。中間はプールと坂路馬場での調教を併用し、11月27日はCコースでプレフェリートと併せて先着。時計も6F82.3秒で新馬としては水準以上の数字をマーク。

「まだまだ太目が残っているところもありますが、追うごとに動きも良くなってきました」と安田隆行調教師。12月7日(土)阪神ダート1800mを浜中俊騎手でデビューする予定となっている。

◆カフジウインド(牝、父ディープインパクト、母エシュクアルバー、栗東・中竹和也厩舎)
 半姉ウインクリアビューは芝1600mから1800mで4勝を挙げており、近親に未勝利、フェニックス賞を連勝したクーファナインがいる血統。

 本馬は11月27日に坂路を単走で追われて、4F56.5-1F13.5秒をマーク。この中間は目立って速い時計は出ていないが、次第に時計は詰まってきている。また、10月30日のDコース、ポリトラック馬場では5F63.6秒と速い時計をマークしており、芝なら素軽い動きができそう。12月8日(日)中山芝1600m(牝)でデビュー予定。

 なお、同厩舎のParading産駒、ナンチンノンは12月7日(土)中山ダート1200mでのデビューが予定されている。
ナンチンノン

ナンチンノン


【美浦】
◆インスタイル(牡、父マヤノトップガン、母スノースタイル、美浦・栗田博憲厩舎)
 今秋の秋華賞2着馬、スマートレイアーの半弟。坂路で前向きな走りを見せており、先週の11月27日には4F52秒2の時計をマークしている。

「トップガン産駒らしい気性でハミをガツンと取るようなところがあるし、一気にスピードに乗るタイプ。現状では短い距離の方が良さそう。まずはダートから使ってみるけど、芝にも対応できると思います」と栗田博憲調教師。12月7日、中山のダート1200mを蛯名正義騎手で予定している。

◆エクセレントビュー(牝、父チチカステナンゴ、母トップエクセレント、美浦・高柳瑞樹厩舎)
 桜花賞馬、ファイトガリバーの孫。近親にはコスモフォーチュン(北九州記念)、コスモプラチナ(マーメイドS)、ナリタタイセイ(NHK杯)などがいる。脚部不安や熱発の影響で予定は延びたが、そのぶん、坂路とコースを併用して十分すぎるほど乗り込まれてきた。先週の11月28日にはウッドチップでキビキビとした走りを見せており、「素直な気性で反応が軽いし、背中もいい。稽古の動きを見る限り、終いに切れる脚を使えそう」と高柳瑞樹調教師。12月7日、中山の芝1600mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆ツインキャンドル(牝、父キングカメハメハ、母モンローライン、美浦・手塚貴久厩舎)
 母の半兄にジャパンダートダービーを制したビッグウルフがいる。坂路を中心に乗り込まれてきたが、先週の11月27日にはポリトラックで長めからビシッと追われた。「細身の体形で仕上がり早だし、芝向きの軽い走り。牝馬のわりに気持ちが穏やかだし、先々は距離を延ばしても大丈夫そう」と手塚貴久調教師。12月8日、中山の芝1600m(牝馬)を田中勝春騎手で予定している。

◆ブルーロータス(牝、父ディープインパクト、母ピンクカメオ、美浦・国枝栄厩舎)
 フレンチデピュティ産駒の母はNHKマイルCの勝ち馬。伯父にGIを2勝したブラックホーク、叔母にクイーンS3着のカウアイレーンがいる。当初は前開催の東京デビューを視野に入れていたが、じっくりと待機して追い切りの本数を重ねてきた。先週の11月27日には坂路で4F51秒台の時計をマークしている。

「体形的にはコロッとしているけど、ひと追いごとに良くなってきた。この血統だし、先々まで期待の1頭。もちろん、走ってほしいですね」と国枝栄調教師。12月8日、中山の芝1600m(牝馬)を内田博幸騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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