スマートフォン版へ

エイシンフラッシュ半弟、オルドリンが阪神でデビュー

  • 2013年12月09日(月) 18時00分


【栗東】
◆オルドリン(牡、父キングカメハメハ、母ムーンレディ、栗東・角居勝彦厩舎)
 半兄エイシンフラッシュは2010年日本ダービー、2012年天皇賞秋を優勝。同じく半兄のダノンムーンは5戦3勝と良績を残している。
 本馬はゲート試験に合格してから、一旦放牧に出されており、再入厩して、追い切り時計を出し始めたのは、11月下旬から。12月4日はCコースでフリートストリートとの併せ馬、先行して、最後は1馬身ほど遅れたが、相手は今年のエルムSを勝っている古馬。これは食い下がった方だと判断したい。デビュー戦は12月14日(土)阪神芝2000mをM.デムーロ騎手で予定されている。
オルドリン

オルドリン


◆グレナディアーズ(牡、父ネオユニヴァース、母ヴィートマルシェ、栗東・音無秀孝厩舎)
 ダイワメジャー産駒の半姉サンブルエミューズは未勝利、芙蓉Sと連勝し、阪神JFや桜花賞にも出走しているが、本馬はネオユニヴァース産駒。「おじになるのが、(厩舎で管理されている)インペリアルマーチ。同じネオ産駒でダートで活躍しただけに、血統的にはダートの可能性もあるが」とは音無秀孝調教師。
 ただ「すごく乗り味がいいみたい。雰囲気もあるし、まずは芝で」ということで、12月15日(日)阪神芝1600mでのデビューを予定。12月4日の坂路では、ミューラルクラウンに先着して、4F54.6秒をマーク。中間の追い切り量も標準に達しており、初戦から力を出せそう。なお、鞍上は北村友一騎手を予定している。
グレナディアーズ

グレナディアーズ


◆ソーラーストーム(牡、父キングヘイロー、母カリン、栗東・庄野靖志厩舎)
 きょうだいや近親の目立った活躍馬はダート短距離で2勝を挙げたサマーコードくらいということで、2012年北海道サマーセールでも150万円と比較的安価な値段で取引されているが、追い切りの動きは目立ってきている。
 12月4日の坂路でトップボンバーと併せて、4馬身ほど先着。時計は4F54.4-
2F25.1-1F12.5秒と、ラスト2Fがしっかりした動き。「時計が速いのは、体重の軽い見習い騎手が乗っていたことが理由だと思いますが、徐々に動きもしっかりしてきましたね」と庄野靖志調教師。12月14日(土)中京芝1400mを水口優也騎手でデビューする予定。
ソーラーストーム

ソーラーストーム


 なお先週、当欄で紹介した同厩舎のスワーヴカイザーは4日朝に熱発して、先週のデビューを延期。12月14日(土)阪神芝2000mを川田将雅騎手でデビューすることになった。

【美浦】
◆アサクサハピネス(牝、父ゴールドアリュール、母エアピース、美浦・藤沢和雄厩舎)
 母は交流重賞の関東オークスで2着。その産駒はリバティバランスやピースデザインなどがコンスタントに勝ち上がっている。それほど目立つ時計は出していないが、じっくりと乗り込まれてきた。「気性は素直だし、段々と良くなってきた。まだ少しスピードが足りない感じだし、血統的にもダートの方が良さそう」と藤沢和雄調教師。12月15日、中山のダート1800mを柴田善臣騎手で予定している。ただし、仕上がり次第では年明けまで待機する可能性も…。

◆スパークルキャット(牝、父ダンスインザダーク、母オーピーキャット、美浦・尾関知人厩舎)
 半兄にセントライト記念やプリンシパルSを勝っているブラックタキシード。その他にも母の産駒は現1600万下のミカエルビスティーや現1000万下のマイネルシュライなどがコンスタントに走っており、本馬が16番仔となる。11月にゲート試験を合格後、坂路とウッドチップで順調に追い切りの本数を積み重ねてきた。「与えられたメニューに順応しているし、まずまずの動き。十分に乗り込んできたし、柔らかみのあるフットワークからも芝向きのイメージですね」と尾関知人調教師。2週目の牝馬限定戦を除外されたため、今週にスライド。12月15日、中山の芝1600mを吉田豊騎手で予定している。

 尾関厩舎からはエンジュ(牝、父ヨハネスブルグ、母プレシャスフラワー)もスタンバイ。こちらは12月14日、中京の芝1400mを予定している。

◆ビジータイム(牝、父マンハッタンカフェ、母ウエスティンタイム、美浦・牧光二厩舎)
 伯父に共同通信杯2着のジーティーボス、3代母の産駒には大阪杯2着のインターユニークがいる。ひと追い毎に時計を詰めており、仕上がりの良さを感じさせる気配だ。「小さい牝馬だけど、稽古は動く。気性も前向きだし、初戦から楽しみ」と牧光二調教師。12月15日、中山の芝1600mを後藤浩輝騎手で予定している。

 牧厩舎からはウルトラバローズ(牡、父ディープインパクト、母ヒドゥンダンス)もスタンバイ。こちらは12月15日、中山の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆マックスユーキャン(牝、父ゴールドアリュール、母マックスキャンドゥ、美浦・鈴木伸尋厩舎)
 母は重賞を2勝(現フィリーズレビュー、現フローラS)した他、オークスでも5着に健闘。伯母のマックスロゼも重賞(フェアリーS)を勝っており、同じくオークス5着など活躍した。先週の12月4日には坂路で4F51.0の好タイム(この日に登坂した2歳馬の1番時計)をマーク。「牝馬にしては落ち着きがあって扱いやすい。ここまで順調に乗り込めたし、動きにも余裕がある。走りを見ているとダートの方がベターだと思うし、血統的にも楽しみ」と鈴木伸尋調教師。12月15日、中山のダート1800mを横山典弘騎手で予定している。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング