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引退式、そして新年

  • 2014年01月03日(金) 12時00分


◆多くのファンが魅了されたのだと改めて感じたオルフェーヴルの引退式

 新年、明けましておめでとうございます。年末・年始、皆さんはいかがお過ごしでしたか?

 私は出産後始めてとなる里帰りをし、実家の愛知県で過ごしました。

 マイベイビーですが、まだまだ夜泣きをする日もあり真夜中眠れない日もありますが、日中、たくさんの手があるというのは非常に助かるもの。両親や甥っ子、兄夫婦に甘え、少しばかりラクをさせてもらいました。

 さぁそしていよいよ今年から本格的に仕事を再開することとなり、産休前通り毎週日曜日にはフジテレビ「みんなのKEIBA」に出演をし、月1〜2回のペースでBS11「土曜競馬中継」にも参加させてもらいます。

 よって1月3日から久々となるトレセン取材も開始。新年を迎え、いよいよ子育てと仕事の両方がスタートするのだなぁ〜と考えると、正直、出産からの3ヶ月が想像を超えるほどの大変さだったので、内心、この状況に仕事が加わることに対し、(やっていけるかな…?)と心配な部分もありますが、それだけに今まで以上に時間を有効に使えるようなペース配分や早い段階での用意や準備、想像力を養わなければなぁ〜と感じています。2014年は私にとって挑戦&修行の年となりそう…。

 さて話は変わり、年末に行なわれた有馬記念、オルフェーヴル圧巻の強さでしたね。

 中間のケハイがピリッとしなかっただけに、レース後、池江調教師も、

「いい意味で今回も裏切られました」とおっしゃられていましたが、既に馬が稽古と本番を理解していたのでしょうね〜。
そして自らの強さを証明した上で花道を飾り、無事に種牡馬として牧場に帰れたわけですから、本当に素晴しいの一言。

 レース後に行なわれた引退式、あの寒い中において6万人を超える方々が見送ったわけですが、その背景には、武器である強烈な強さが時として脆さにもなってしまうオルフェーヴルの激しすぎる個性と、そのオルフェーヴルと対話をし続けてきた陣営との道のりに、多くのファンが魅了されたのだと感じるものでした。

 一方、翌日に行われたエイシンフラッシュ号は、黒光りする馬体と秋の天皇賞で見せた気品溢れる姿もあってか、とにかく女性ファンが多く見受けられ、

「あ、確かにエイシンフラッシュって、王子さま的なキャラだよなぁ〜」と、場内の雰囲気に気づかされるものでした。今年からレースで2頭の姿が見られないのは寂しいものですが、順調にいけば2017年に子供たちがターフに誕生。個性的でファンを魅了した2頭であっただけに、その子供たちのキャラクターや走りが本当に楽しみです。

 それでは皆さん、金杯で乾杯となることを祈って。

 ホソジュンでした。今年もどうぞよろしくお願い致します。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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