スマートフォン版へ

フェブラリーSの「今の場」に向いた馬は?

  • 2014年02月21日(金) 18時00分


◆「場の構造」からフェブラリーSを読み解く

 オリンピックの順位予想には、競技の経験や技術分析能力はさほど必要なく「場の構造」さえ理解すれば、予想は的中するような気がします。
(個人的にはオリンピックは感動をもらうために見ているので、順位はどうでもいいですが)

「スピードスケートはオランダ人が馬場を作ってるらしい? じゃあ、オランダ人の全兄弟ワイド1点で」

「点数競技はどう考えたってロシアが有利? じゃあ、女子フィギュアもオッズを参考に、ロシアの人気薄から人気どころに連番で」そんな感じで当たる気がするのです。

 と、素人が語ったところで、的中券で実証することはできません。しかし、競馬ならボクのような競技経験のない素人が「場の構造を理解するだけ」でも予想が当たることを、たまには証明できます。

 先週の京都記念はホームページで公開している最終予想でデスペラード本命。対抗トーセンラーで大本線的中しました。

 デスペラードは有馬記念では「重い馬場で早めスパートすればGI級の馬」と評した馬。

 結果的には有馬での大きな不利の雪辱という形になりましたが、前走の思い入れは予想には何の関係もありません。「今の京都芝」の「馬場構造」さえつかんでいれば、デスペラードを選ぶしかなかったのですから。

 水分を含んだ馬場で行われた2月8日以降、京都芝外回りコースではネオユニヴァース産駒が8頭出走しました。このうち5頭が馬券になり、複勝回収率は282%。

 2月8日の宇治川Sは4人気のタガノグーフォが1着。10人気のヒルノクオリアが3着。出走馬はこの2頭だけ。「ネオユニヴァースに有利な場の構造」だったことは明白です。だったら、京都記念はネオユニヴァース産駒のデスペラードを本命にしたら、結果的に有馬の負け金の数十倍が帰ってきただけの話です。

 ということで、フェブラリーSも先週までの東京ダート1600mの「場の構造」に合った馬を選んでみます。

 先週、先々週と雪解け馬場(水分を含んだ馬場)の東京ダートは、次のような明確な傾向が出ていました。

・近走芝で走っていた馬の期待値が高い
・キングマンボの血を持つ馬、サンデーとクリスの血を持つ馬の期待値が高い

 2月10日以降の東京ダートは「前走芝出走馬」で当日7人気以内の馬は7頭が馬券に。複勝率は50%で単勝回収率163%。複勝回収率170%。馬券になった馬7頭のうち、5頭は「キングマンボの血を持つ馬」か「サンデーとクリスの血を両方持つ馬」でした。

 先週までの水分を含んだ東京ダートは通常よりも芝適性が要求されるからこそ、近走芝を使っていた馬、芝適性も兼ね備えた血統馬がこれほどまでに馬券になるのでしょう。

 フェブラリーSも「今の馬場構造に合った馬」を選ぶだけなら「キングマンボの血を持つ」馬もしくは「サンデーとクリスの血を両方持つ」馬。なおかつ芝の上級条件でも好走実績がある馬になります。

 今年の出走予定馬でキングマンボの血を持つ馬はアドマイヤロイヤル、グランドシチー、ベルシャザール、ホッコータルマエ。サンデーとクリス両方の血を持つ馬はゴールスキー。
 この中で芝の上級条件(1000万条件以上)で連対実績がある馬は。。。

 アドマイヤロイヤル、ベルシャザール、ゴールスキーのようです。

 馬場傾向自体が先週と大きく変われば、先週の傾向を参考にする意味はまったくなくなりますが、凍結防止剤を撒かれたダートは水分を一度含むと、馬場に水分が残りやすいので(私見ですが)今週も傾向は引き継ぐのではないでしょうか。

 最終予想に興味のある方は、亀谷ホームページもよろしければご参照下さい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング