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新時代のサンデー系分類で中山芝1800mを分析

  • 2014年02月28日(金) 18時00分


◆中山記念の注目3頭は…

 ボクが提供している血統データやコラムではサンデー系を、次のようにタイプ分けしています

・Tサンデー系
・Pサンデー系
・ディープ系
・Lサンデー系
・Dサンデー系

 このタイプは、「特定の法則」にもとづいて、ほぼ自動で分類することができます。
 また、この分類方法で、コース別集計などのデータ分析を行うと、明確な傾向が次々と出てきます。
(系統に関する詳しい解説は、ホームページや現在発売中の競馬王等をご参照下さい。ホームページでは全出走馬の系統が無料で閲覧できます。スマホにも対応)

 たとえば、今週の中山記念が行われる中山芝1800mはTサンデー、ディープ系に鬼門のコース。
 ディープ系とTサンデー系は、系統別ランキングでも1、2位。芝の勝ち星の30%近くを占めます。また、2012、13年の芝GIを19勝している超主流血統です。

 ところが、中山芝1800mの単勝回収率は49%。複勝回収率は50%。勝率、複勝率も標準値を大幅に下回る7%、23%。

 主流血統の期待値が下がれば、その他の系統の期待値が上昇します。
 ノーザンダンサー系の単勝回収率は102%。複勝回収率は105%。グレイソヴリン系も単勝回収率180%。複勝回収率98%。勝率17%。複勝率32%。(2012年以降)

 主流コースやGIに強いTサンデー、ディープ系よりもローカル巧者のLサンデーのほうが期待値が高いのも当コースの典型的な特徴。単勝回収率は161%。複勝回収率は99%。

 主流コースよりも馬力やローカル適性が要求されるコースでパフォーマンスを上げる、グレイソヴリン系や欧州型ノーザンダンサー系といった馬力血統、ローカル巧者のLサンデーが走るコースです。

 なお、中山記念はダイワファルコン、ロゴタイプ、トウヘイヘイローが注目該当馬。

 このように、(勝手に新しく分類した)サンデーの系統分けは、中山芝1800mのように主流とはズレたコースで、より一層威力を発揮します。

 たとえば、中山ダート1200mはサンデー系の中でもスピードに秀でた「Pサンデー」とダート適性高い「大系統ミスプロ系」の配合馬の期待値が高いコース。
該当パターンで人気ランクD(*)の馬は単勝回収率130%。複勝回収率は108%。なかでもデュランダル、フジキセキ、アグネスタキオン、アドマイヤマックスに注目です。

(*)人気ランクとはオッズの影響を受けずにオッズとほぼ同等の的中率を記録するツール。人気ランクEを取り除くなど手法を併用すれば、ノイズの少ない傾向を読み取ることや、安定した期待値なども計算できる。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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