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弥生賞も当たり年の種牡馬が走るか?

  • 2014年03月07日(金) 18時00分


◆弥生賞に出走する2頭の「当たり年」種牡馬

 クラシック戦線において「当たり年」の種牡馬をつかんでおくことも、馬券戦術の面で有効なことです。

 もちろん、ディープインパクトはどの年も当たりなので、おいときまして、今年の3歳世代(2011年産)では、ゼンノロブロイ、チチカステナンゴ、ネオユニヴァースは「当たり年」といえるでしょう。現4歳世代(2010年産)に比べ、成績を大幅に上昇させているからです。

 現3歳世代のチチカステナンゴは単勝回収率145%。ネオユニヴァースは119%。単勝を買うだけでもプラス収支と、馬券的にも非常に優秀な成績です。

 ネオユニヴァース、チチカステナンゴは、重い馬場でパフォーマンスを上昇する産駒が多いため、最近のJRAが「柔らかい馬場」を作っていることも成績上昇の追い風にはなっています。

 ただ、昨年から突然「柔らかい馬場」になったわけではないので、成績上昇の理由を「馬場だけ」に求めるのはさすがに無理があります。

 昨年の世代(現4歳世代)と比べ、急激に成績が伸びたのは育成所や厩舎を含め「使う側」も特性を見ぬいたことも「馬場」と合わせて躍進の大きな理由に上げられるでしょう。

 では、馬場も柔らかくなって、使う側も特性を見ぬいたのだから、来年以降も成績が上がるのか? 当たり前ですが、繁殖牝馬の質が落ちないことが大前提になります。

 弥生賞に出走を予定しているネオユニヴァース産駒はイタリアンネオ。チチカステナンゴはキングズオブザサン。
 当たり年の産駒らしく、繁殖牝馬もこのレースを勝つには十分なスケールを持ちあわせています。

 イタリアンネオの母母は当コースの重賞勝ちもあり、当時のサマーシリーズチャンピオンのイタリアンレッドの母。イタリアンレッドもネオユニヴァース産駒。サマー2000は小回り重賞のチャンピオン決定戦みたいなものですから、小回り2000の良血といえる馬。

 キングズオブザサンの母はGI勝ち馬のスティンガー。中山巧者の父に加え「今年の流れ」からも「買い」の2頭です。

 最終的な予想やその他の重賞レースは「亀谷ホームページ」で。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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