スマートフォン版へ

中京芝1200mで問われる独特の才能

  • 2014年03月28日(金) 18時00分


◆マイル指向の末脚が要求されるコース

「末脚の伸び」と「スタミナ」が要求されるのが、高松宮記念が行われる中京芝1200mの特徴。芝1200mでは異質な才能が要求されています。

 当コースで最も勝ち星を稼いでいるのが、6勝を上げているキングカメハメハ。サクラバクシンオー産駒が58回出走しているのに対し、キンカメは34回の出走で首位ですから、当コースへの適性の高さを示します。

 当コースで勝利しているキンカメ産駒が特殊なのは、母父サンデー系の成績が優秀なこと。実は母父サンデーのキンカメ産駒は芝1200mを苦手とする馬が多いのです。母父サンデーのキンカメ産駒マイル指向の末脚が強化されるためです。

 ところが、当コースのキンカメ×母父サンデー系はキンカメ産駒が3勝。成績も上昇します。中京芝1200mは他場に比べ、スプリント能力よりもマイル指向の末脚が要求されるからでしょう。

 サクラバクシンオーが2位。先に書いたように出走数で上回るキンカメに勝ち星で敗れています。父が芝1200mベストであることは当コースではスタミナ不足にもなります。また、バクシンオー産駒も母父サンデーは1200mの成績を下げるのですが、当コースでは上昇。キンカメ×サンデーと同様の理由です。

 3位はアドマイヤコジーン。マジンプロスパーが昨年の同コース重賞を2勝。それ以上に特筆すべきは、カリスマテーラーが13人気で1着。ライブリシュネルが12人気で1着と2桁人気で2勝していること。アドマイヤコジーン自身、スプリントGIで2度の連対実績があり、マイルGIも勝利した馬。スプリント適性を兼ね備えたマイラーであることに加え、馬力も兼ね備えていることも当コースに超絶合うのでしょう。

 そしてディープインパクト。産駒の芝1200mでの勝率は15%、23%、31%。
中京芝1200mの勝率が23%。連対、複勝率は39%。単勝回収率224%。複勝回収率130%。全体成績を大幅に上回る成績。

 ディープが得意とする条件は、マイル指向の直線スピードが問われる時。それが活きる当コースで成績を上げるわけです。

 まだ、当レースで結果は出ていませんが(出てもいないが)ディープインパクト産駒には合うはずです。

 今年の高松宮記念は、キンカメ、バクシンオーの出走はなし。
 ディープ産駒はレッドオーヴァルとリアルインパクト。
 アドマイヤコジーン産駒はマジンプロスパー、スノードラゴン。
 最終見解(予想)は亀谷ホームページで。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング