◆アドマイヤフライトに感じた父マンハッタンカフェ
コラムを書く上で最も有益な情報は、馬券になる馬をズバリ書くこと。これは百も承知です。問題は、コラムを書く前は当たるかどうかがわからないことです。
だったら、ハズレても多少は馬券検討のツマぐらいにはなるネタをなるべく書こう。と、心がけています。伝わっているかはともかくとして。
先週のマイラーズCはホームページで公開している最終予想では、ディープインパクト産駒を本命、対抗3番手、4番手に並べ、本命のワールドエースがレコードタイムで快勝。
正直に言えば、当てればいいだけならマイラーズCの方が自信はあったのですが「ディープを買うだけ」ですし、100%当たるとも限りません。ようするにネタが広がらないので、当コラムではフロ−ラSを取り上げました。
そして、フローラSに出走したディープインパクト産駒、イサベルの危険性を指摘。勝利したサングレアルを推奨(最終予想を公開しているホームページでも本命)しました。その話の方がコラムとしては面白いだろうと勝手に思ったからです。
ということで、天皇賞春。今の馬場を見ればディープが有利な馬場なのは、明白です。が、問題は文字数を稼げないことです。
ここはシブく、マンハッタンカフェの話を取り上げましょう。いや、シブイは失礼ですね。現状では最も結果を出している種牡馬ですから。自身も勝利。メイショウドンタクは16人気で3着。ヒルノダムールが優勝と当レースで最も結果を出している種牡馬です。
今年出走する、マンハッタンカフェ産駒はアドマイヤフライト。同馬の前走、日経賞は中山芝2500mで終始、外外を先行する横綱相撲。そして直線では失速。
「この競馬、どこかで見覚えがあるなぁ」と思ったんですが、それはマンハッタンカフェの現役時代そのものでした。
マンハッタンカフェは菊花賞、天皇賞を勝利していますが、いずれも前哨戦は中山芝2200m以上に出走して敗退しているのです。その負けっぷりが、いずれも外外を回る横綱相撲で失速。そして、本番の菊花賞、天皇賞春では内で脚をタメる競馬で見事に巻き返しています。
なお、マンハッタンカフェは菊花賞勝利後、中山コースの有馬記念もインコースで脚をタメる競馬で優勝。
つまり、マンハッタンカフェは中山コースで外先行をしてしまえば、条件戦クラスの馬にも敗退。インを引いてタメを効かせれば、GI馬になれるほど発揮するパフォーマンスに差が出る馬だったわけです。実はこのクセもサンデー系の特徴で、「武豊TV!」にて武騎手がスペシャルウィークを復活させた回顧で示唆しています。
「血統は敗因分析にコクを出すもの(勝因分析も)」常々書いていますが、そういうことです。
と、御託を並べたところで、結局、アドマヤフライトはノド鳴りが再発。「サンデー系はノド鳴りが遺伝しやすい」が正解だったりすることがあるのも競馬ですが(笑)
あと「サンデーの真の特性を引き出せるのは外人騎手か一部の日本騎手だけ」というオチはさすがに笑えなくなってきてますので勘弁して欲しいです。最終予想は亀谷ホームページで。