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ディープ産駒の中から買いたい馬

  • 2014年05月16日(金) 18時00分


◆期待値が高い複数の血統からヴィクトリアマイル注目馬をピックアップ

 先週のメインレースはホームページで公開している予想にて京都新聞杯、鞍馬Sは大本線で的中したものの、NHKマイルCはカスリもせずハズレ。本線で当たった京都新聞杯、鞍馬SとカスリもせずハズレたNHKマイルCの違いは「絞り込みの難易度」です。

 京都新聞杯はたった1頭のディープインパクト産駒が馬券になり的中。鞍馬Sはアドマイヤムーン産駒が1、2着で的中。

 NHKマイルCも2年連続でプラス収支の母父サンデーサイレンスが今年も人気薄で馬券になりましたが(キングズオブザサンが17人気3着)無印でカスリもせず。今年のNHKマイルCは母父サンデーが5頭も出走。最低評価にした馬が走ってしまうのですから非常に難しいレースでした。

 何度も書いていますが、血統馬券のコツは「イイ血統」を「選ばずに買えて」なおかつ「好配当」が当たってしまうレースを「選ぶこと」。結果論ではなく、先週は「選ばずに絞れてしまう」京都新聞杯、鞍馬Sを仕留めることが重要でしたね。結果が出る前から「イイ血統」が何頭出ているか(絞れるか)はわかるのですから。

 さて、今週のGIはヴィクトリアマイル。当レースで期待値が高い血統はディープインパクト、母父サンデーサイレンス。そして父ヴァイスリージェント系。

ディープインパクト産駒は5頭出走。すべて人気以上の着順で掲示板に。
ヴァイスリージェント系は4頭3着以内で複勝率は33%。複勝回収率232%
母父サンデーサイレンスは4頭馬券で複勝率20%。複勝回収率130%。2011年はグランプリエンゼルが14人気4着。

 問題は、今年の出走馬の血統です。母父サンデーサイレンスは1頭ですが、ディープ産駒が7頭。ヴァイスリージェント系は2頭。

 某雑誌のコラムでは「母父エーピーインディ系に注目」と書いたので、これも入れてしまうと10頭。出走馬の大半を占めてしまいました。

 絞れないレースは基本的にケン。で終わるわけにもいかないので、今週も絞り込む作業だけはやってみましょう。

 ディープインパクトから注目はラキシス。母系にストームキャットにミスプロ系のファピアノ。先週のNHKマイルCも上位5頭中2頭がストームキャットとミスプロの血を持つ馬。リトルカレントを出した一族でなかなかの名血。距離短縮でもパフォーマンス低下どころかアップする可能性も秘める血統です。

 ヴァイスリージェント系はクロフネサプライズとホエールキャプチャの2頭。ただ1頭の母父サンデーであるホエールキャプチャはもちろん、クロフネサプライズも今回は侮れません。

 母父エーピーインディを某雑誌で推奨したのは、当コースの複勝率が40%。複勝回収率132%と抜群の期待値を示すから。

 エーピーインディはシアトルスルーとセクレタリアトの配合馬ですが、この血は東京の芝マイルGI、特に高速決着に強い特徴も持ちます。レコード決着だった2012年の安田記念も1、2着馬が該当しました。

 ケイアイエレガントは母父エーピーインディで父も当レース、当コースGIに実績十分のキングカメハメハ。

 先週は母父サンデーで最低評価の馬が馬券になってしまいましたが、今週はディープインパクト産駒の中で最も評価した馬(ラキシス)が馬券になってほしいものです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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