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◆有力馬を血統的に解説

　今年のダービーの上位人気5頭は、おそらく、内からワンアンドオンリー、トゥザワールド、イスラボニータ、レッドリヴェール、トーセンスターダム。

　ワンアンドオンリーは近親にノーリーズン。同馬は年末のラジオNIKKEI賞では、ホームページで公開した予想で本命に。推奨文には「近親が皐月賞馬のノーリーズンだから前走(東スポ杯)東京芝での凡走は気にならない。内回り2000で巻き返す」と書きました。

　裏を返せば、内回り2000mなら相対的に鋭い脚を使える馬力を持った馬。軽い馬場で直線が長い東京で最速の脚で馬券になるとは限りません。

　ちなみに、過去5年の中山で行われた皐月賞(2011年は東京)で「皐月賞が上がり最速だった馬」は4頭出走してすべて馬券圏外(メイケイペガスター、ゴールドシップ、ヒルノダムール、トライアンフマーチ)

　メイケイペガスター以外は阪神芝2000mでも連対実績があった内回り巧者。皐月賞では相対的に最速の上がりを出せたものの、東京では馬券になれませんでした。

　セールスポイントは父がハーツクライであること。同種牡馬のヌーヴォレコルトがオークスを優勝。人気薄なら、母系は無視して、父だけでも買えるのですが。

　トゥザワールドは東京芝2400mに強いキングマンボ系。当レースも過去5年で10頭出走して3頭が馬券に。2010年は同父系の馬が1、2、5着。

　近親にトゥザグローリー、トゥザヴィクトリー、サイレントディール。この時期から力をつける一族。

　血統的には、適性も時期的にも皐月賞よりダービー向き。

　また、鞍上の川田騎手はキングカメハメハ産駒に騎乗した際の勝率が31%。単勝回収率は143%。複勝回収率は108%。と非常に優秀な成績。

　ディープインパクト産駒の場合は勝率25%。単勝回収率85%。クラスが上がると、どんどん成績が落ちます(いずれも5人気以内、データは2011年〜)。

　先週のハープスターよりも今週のトゥザワールドのほうが安心して買えます。3着以内になる確率はこの馬が最も高いのでは。

　イスラボニータは血統面からは痛恨の外枠。フジキセキ産駒は1枠の複勝率23%。回収率114%。一方、8枠は10%で回収率50%(芝重賞のデータ)。

　内枠巧者の血統です。この条件なら、距離損をおさえてスピードを活かしたいタイプですから、物理的にも内の方がパフォーマンスを上げる種牡馬ではあります。

　レッドリヴェールはステイゴールド産駒。同種牡馬はダービーで7頭出走して2連対(フェノーメノ、オルフェーヴル)。

　母系は欧州の重厚な血統で距離延長も歓迎。ダービーはラスト1000mを57秒代で走れるスピードが重要ですが、桜花賞でラスト1000mを推定57秒前半で走っているのも強調材料です。

　トーセンスターダムは当レース、当コース御用達血統のディープインパクト産駒。

　ただ、この馬は内枠で脚をタメたかったですね。
　外を回して差し切るには、去年のキズナぐらいのレベルの能力は必要ですが、現状ではそこまでの力は発揮していません。もちろんディープだから激変する可能性もありますが、すでに期待込み(実績の過剰評価)の人気がどうでしょう。

　ということで、人気馬ではトゥザワールド、レッドリヴェールの順で。
　6人気以下から注目は、やはりディープインパクトを。

　ベルキャニオンもワールドインパクトも能力を出しきったレースは一度もないですし、未知の期待に賭ける価値はある血統と人気ではないでしょうか。

「お前、そんな適当な事書いて、馬券買ってるのか?」

　そんな風に思う方もいるかもしれません。せっかくダービーで当コラム公開前の金曜14時から馬券を売っているので、ここに馬券も貼っておきましょう。





　誤解なきようにお断りしておきますが、皆さんに買い目を推奨しているわけではありません。(できれば反対の意見のプレイヤーにこの馬券の10倍以上買ってもらいたいぐらいです(笑))

　ここでのコラムを馬券に反映させればこんな感じですよ。と、自己満足の馬券を買っただけです。特別自信があるわけでもありません。(先週の勝負レースの方が自信はありました。全敗でしたが)。

　なお、この馬券は、あくまでも当コラム通りの見解で買った馬券です。最終的な予想はホームページで公開します。