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POGでも注目を集めるポルトドートウィユが川田騎手でデビュー!

  • 2014年06月16日(月) 18時00分


【栗東】

◆ポルトドートウィユ(牡、父ディープインパクト、母ポルトフィーノ、栗東・高野友和厩舎)
 祖母がエアグルーヴということで、POGでも人気、注目を集めている1頭。高野友和調教師は「牧場では、牝馬っぽい性格だと聞いていましたが、こちらは入厩してからは、そういった印象はなく、しっかりとしていますね」とコメント。
 中間は坂路とCWを併用して、きっちりと追い切りを消化。6月11日はCWで3頭併せの真ん中。時計は6F84.9秒と特筆するほど速くはないが、追い比べで頭ひとつ出ようとする闘争心はさすが。派手さはないが、中身の濃い調教ができているのではないだろうか。6月22日(日)阪神芝1600mを川田将雅騎手でデビューする予定。

デビュー馬

ポルトドートウィユ


◆ウインオベロン(牡、父カネヒキリ、母エイシンベリンダ、栗東・宮本博厩舎)
 入厩当初「コスモビューの坂路ですごく動いているので、期待は大きいですよ」と宮本博調教師が話したカネヒキリ産駒。6月4日の坂路では、ノーブルルージュと併せて遅れてしまったが、ノーブルルージュはその週末に新馬勝ち。相手が悪かったというところだろう。
 レースで騎乗する松山騎手が跨った、6月11日のCW追い切りでは、5F71.8秒だったが「動きは悪くなかった」と同師。このひと追いが効果的だったのか、6月15日の坂路では、4F53.6秒と新馬として水準以上の時計をマーク。出走態勢が整ってきた。デビュー戦は6月21日(土)阪神ダート1200mを予定。

デビュー馬

ウインオベロン


◆アクセラレート(牡、父ステイゴールド、母オリジナルスピン2、栗東・佐々木晶三厩舎)
 先週、阪神芝1200mでオリエンタルダンスがデビューした佐々木晶三厩舎。今年は例年より、この時期のデビュー予定の頭数が多く、本馬もそのうちの1頭。ゲート試験は問題なくクリアし、坂路での追い切りも順調に重ねている。
 6月11日はレースでも騎乗が予定されている浜中俊騎手が跨って、坂路での追い切り。時計は4F55.5秒と平凡だが、併せた相手、古馬バルダザールと互角の動きを見せた。6月22日(日)阪神芝1600mでデビューする予定となっている。

デビュー馬

アクセラレート


◆ワンダーショット(牡、父スペシャルウィーク、母キスショット、栗東・小崎憲厩舎)
 おじに2009年共同通信杯を制したブレイクランアウト(父Smart Strike)がいる血統。本馬は4月には栗東へ入厩し、ゲート試験に合格。その後はデビュー戦まで時間があるということで、調整のため、ノーザンFしがらきに放牧に出されていた。
 5月15日に帰厩して、それから本格的な追い切りを消化。6月8日に坂路で追い切られて、4F57.4秒をマークした後、6月12日にCWで追い切られて、6F84.9秒をマーク。エイシンバーナードを追走したため、最後は少し遅れたが、よく差を詰めたという感じ。デビュー戦は6月21日(土)東京芝1600mを予定している。

デビュー馬

ワンダーショット


【美浦】
◆マイネルクレイモア(牡、父マツリダゴッホ、母マンバラ、美浦・尾関知人厩舎)
 6月15日に行われたマーメイドSで2着に粘り込んだコスモバルバラの半弟。坂路とウッドチップで追い切りの本数を重ね、順調な仕上がり具合を印象づけている。「血統的に繊細なところがあるけど、小柄なわりに体力は十分。ジョッキー(柴田大知騎手)も好感触をつかんでくれている。気持ちが前向きだし、初戦から動けると思います」と尾関知人調教師。6月21日、東京の芝1600mを予定している。

◆マックヴァン(牡、父キンシャサノキセキ、母ラタフィア、美浦・堀宣行厩舎)
 重賞2勝(セントウルS、小倉2歳S)と短距離路線で活躍しているエピセアロームの半弟。フジキセキ産駒の父は現2歳世代が初年度産駒、母の父がコジーンでイスラボニータに似通った配合だ。坂路とコースで丹念に乗り込まれ、先週の6月12日にはウッドチップで強めに追われて3歳馬を相手に先着を果たした。「普段のキャンターより、速いところに行くとバランスのいい走りをする。思っていた以上に丈夫そうだし、気性も素直で扱いやすいタイプ。いい雰囲気を感じさせるし、血統的にも持っている能力は高そう」と橋本調教助手。6月21日、東京の芝1600mを予定している。

◆パピーラヴ(牝、父ディープインパクト、母ラヴアンドバブルズ、美浦・国枝栄厩舎)
 2012年のダービーを制したディープブリランテの全妹。同年のセレクトセールに上場され、1億4500万円の高値をつけた注目の良血だ。6月14日にデビュー勝ちしたホワイトエレガンスや15日のデビュー戦で2着のロジチャリスと併せるなど順調に乗り込まれ、ひと追い毎に気配が上向いている。「ディープ産駒らしい素軽い走りでバネがありそうだし、さすがは血統馬という感じ。まだまだ随所に幼いところがあるけど、力の要る坂路やウッドチップよりも軽い芝で良さを見せるタイプだと思う」と国枝栄調教師。6月22日、東京の芝1600mをクレイグ・ウィリアムズ騎手で予定している。

◆アールブリュット(牝、父Makfi、母イグジビットワン、美浦・戸田博文厩舎)
 現2歳世代が初年度産駒となる父は英2000ギニー、ジャックルマロワ賞の勝ち馬。一族には全欧2歳牡馬チャンピオンのZafonicがいる。美浦で入念に乗り込んでから函館競馬場に移動。先週の6月11日には本馬場で追われ、ラスト1F11秒台のシャープな伸びを見せた。「いい馬ですよ。素質の高さは間違いないと思うし、初戦から楽しみ」と三浦皇成騎手。6月21日、函館の芝1200mを予定している。

◆サフィロス(牡、父キンシャサノキセキ、母ダークサファイア、美浦・手塚貴久厩舎)
 オープン特別のマーガレットSなど短距離路線で活躍しているローガンサファイア(現1000万下)の半弟。6月5日の追い切りではデビュー戦2着のデュアルメジャーに先着しており、陣営のトーンも上昇している。「そんなにテンのダッシュは速くなさそうだけど、しまいの脚が良さそうなイメージ。ジョッキー(三浦皇成騎手)も走ると言ってくれているし、いい感じに仕上がったと思う。初戦から期待しています」と手塚貴久調教師。6月22日、函館の芝1200mを予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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