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　恒例の3歳ハンデ重賞・ラジオNIKKEI賞。今年は重賞でも堅実さを見せるクラリティシチーや、ニュージーランドT2着のショウナンワダチなどがエントリーしてきた。どの馬が勝っても重賞初制覇となる一戦、出走を予定している主な有力馬は次の通り。

　クラリティシチー(牡3、美浦・上原博之厩舎)は、やや勝ち切れない面こそあるものの、スプリングSで3着、皐月賞で0.5秒差の8着など、ここでは実績上位の存在。初の重賞タイトルを手にして、秋につなげたいところだろう。

　ショウナンワダチ(牡3、美浦・大竹正博厩舎)は、ニュージーランドT2着から臨んだNHKマイルCでは、直線で行き場のないところに入ってしまったこともあって10着に終わった。今回はやはり距離延長が課題となるが、力のある馬だし、上位争いを期待したい。

　ピオネロ(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)は、重賞でも掲示板を外しておらず、前走の白百合Sでも僅差の2着と力のあるところを見せた。ここも上位争いに絡んできそうだ。

　その他、若駒Sで2着に入り京都新聞杯でも人気を集めたミヤビジャスパー(牡3、栗東・笹田和秀厩舎)、ここまで3戦2勝のラリングクライ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)なども出走を予定している。発走は15時45分。

【データ分析/(福島過去9回)】
人気…1人気は[2-1-1-5]連対率33.3%、複勝率44.4%とまずまず。2人気も[2-2-1-4]連対率44.4%%、複勝率55.6%と好成績を残している。5、8人気が各2勝、10人気以下でも馬券になった馬が6頭おり、一杉縄ではいきそうもない。
前走距離：前走2000m組が[3-4-1-16]連対率29.2%、複勝率33.3%と成績がよく、次いで1800m組の[1-3-4-25]連対率12.1%、複勝率24.2%。春にGIが行われている距離でもある1600m組は[3-2-3-49]連対率8.8%、複勝率14.0%、2400m組は[2-0-0-17]連対率・複勝率10.5%と前述の距離と比べると成績は落ちる。

馬体重…469キロ以下の馬は[2-7-7-45]連対率14.8%、複勝率26.2%と470キロ以上[7-2-2-71]連対率11.0%、複勝率13.4%と比べてて馬体重が軽い組の好走が目立つ。また、469キロ以下で馬券になったうち、1人気は2頭だけと穴馬を探す要素としては面白い。

前走上がり順位…前走で上がり3ハロンが最も速かった馬は[3-3-3-17]連対率23.1%、複勝率34.6%と高い数値を残している。1〜5位の馬は[6-5-6-58]、6位以下の馬は[3-4-3-57]と速いほうが成績がよいので、軸にするならば前走で5位までに入っておきたいところ。

◆ショウナンワダチ
・一週前調教診断/井内利彰
　前走NHKマイルCの敗因を、追い切り内容から判断すると、最終追い切りが南Wで速い5F時計をマークして、併せ馬で先着していたベゴニア賞(1着)に対して、前走は5F時計が平凡な上、併せ馬でも先着することができなかった。
　併せ馬という意味では、1週前追い切りが