頭数が少なければ外枠のアドバンテージは縮小し内枠の不利も軽減される?
アイビスサマーダッシュは、登録頭数がフルゲート割れの17頭だった。それを見てふと思ったのが、「出走頭数によって外枠のアドバンテージは異なるのか?」ということである。
御存知のように新潟1000直といえば外枠有利が有名で、ファンもそれを意識して馬券を買う。ただ頭数が少なければ内枠の馬が外に寄せていく幅も小さくて済むので、外枠のアドバンテージは縮小し、内枠の不利も軽減されるように思える。
実際の数字がどうなのか見てみよう。まず、1000直のできた2001年以降の枠番成績はこちら。長くなるので1〜2枠と7〜8枠だけ抽出する。
2001年以降の1000直枠番成績
省略したところも外に行くに従って成績が良くなっているので、内枠不利・外枠有利ははっきりしたところだ。
では、7〜8枠(念のため、馬番ではなく枠番)に入った馬のレース出走頭数別成績はどうなっているか。結果はこちら。
7〜8枠に入った馬のレース出走頭数別成績
8頭以下だとさすがにアドバンテージが無くなっている印象だが、9〜11頭立てだと既に回収率は高い。ちなみに勝率や複勝率も添えてはみたものの、頭数が少なければ上昇する数値なのであまり意味はない。
反対に1〜2枠の出走頭数別成績はこちら。
1〜2枠に入った馬のレース出走頭数別成績
どんな頭数でも回収率は地味だった。少頭数時のおいしいところは真ん中の枠の馬たちが持って行ってしまったようだ。
データがスペースを取るので説明が淡々としてしまったが、要するに「極端な少頭数にならない限り、結局外枠有利は変わらない」ということである。アイビスSDだけでなく、1000直の予想をするときは常に念頭に置いておこう。