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コディーノの半妹カービングパスが札幌でデビュー!

  • 2014年08月04日(月) 18時00分


【栗東】
◆ミッキーハピネス(牡、父シンボリクリスエス、母ラブアンドピース、栗東・佐々木晶三厩舎)
 2012年セレクトセール当歳にて、2300万円で落札されており、祖母には、新馬から4連勝で阪神JFを制したピースオブワールド(父サンデーサイレンス)がいる良血馬。
 佐々木晶三厩舎らしく、栗東へ入厩以後、坂路とCWを併用して、じっくりと乗り込まれている。7月30日のCWでは、古馬1600万下のアップトゥデイトを追走する併せ馬を敢行。前半から速いペースで飛ばしたものの、最後まで失速することなく、併入してのゴール。時計は6F80.3〜5F65.7〜4F52.6〜3F39.5〜1F13.1秒で、5F続けて13秒台のラップが踏めるところが長所だろう。担当する久保厩務員によると「少し怖がり」なところがネックではあるが、レースに集中して走ることができれば、その能力はトップクラス。8月10日(日)小倉芝1800mを浜中俊騎手でデビューする予定となっている。

デビュー馬

ミッキーハピネス


◆エターナルスカイ(牝、父ディープスカイ、母メイビーフォーエヴァー、栗東・野中賢二厩舎)
 エクセルシオール(父Exceed And Excel)は芝とダートの1200mで計3勝、プレイズエターナル(父アドマイヤムーン)は芝1200mで4勝と、半兄はスプリント戦での実績が顕著だが「調教では折り合いをつけて走ることができるし、現状ではマイルまでこなせそう」と野中賢二調教師。
 6月21日にグリーンウッドから栗東へ入厩。坂路では15-15程度の追い切りをこなし、本格的な追い切りはCWが中心。7月30日はCWで3頭併せを行っているが、6F82.8〜5F67.4〜4F52.9〜3F38.5〜1F12.1秒と後半のラップが優秀。デビュー戦は8月9日(土)新潟芝1400mを松山弘平騎手で予定されている。

デビュー馬

エターナルスカイ


◆サンデーウィザード(牡、父ネオユニヴァース、母シーズインクルーデッド、栗東・大久保龍志厩舎)
 2012年セレクトセール当歳にて、3700万円で落札。半姉オリエンタルリリー(父ダイワメジャー)はダートで2勝を挙げている。本馬は6月28日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩している。
 坂路では目立って速い時計を出していないが、7月24日のCWが抜群の動き。先行するメモリーパーミットを追走する内容だったが、内から楽に並びかけると馬なりで先着。翌週も古馬と併せて同入しているが、相手はダノンシャーク。重賞ウイナーと互角に動けるポテンシャルは申し分なし。デビュー予定の8月10日(日)小倉芝1800mはかなりの好メンバーが揃うと思われるが、その中でも主役級であることは間違いない。なお、鞍上は武幸四郎騎手を予定している。

デビュー馬

サンデーウィザード


◆タムロダイチ(牡、父エンパイアメーカー、母ソフィアルージュ、栗東・西園正都厩舎)
 半姉キセキノハナ(父ネオユニヴァース)はダート短距離で3勝。本馬は7月5日に宇治田原優駿Sから栗東へ入厩。1週間も経たないうちに、ゲート試験に合格するセンスの良さを見せている。
 7月24日のCWでは、古馬レッドクラーケンが相手だったこともあり、追走してその差を詰めることができずに遅れ。それでも、6F83.5秒という数字は決して遅くないので、逆に評価すべきだろう。「この中間はラッフォルツァート(新馬2着)と併せて互角の動き。そこから寸法をはかると、十分に初戦からやれると思います」と西園正都調教師。8月9日(土)小倉芝1200mを酒井学騎手でデビューする予定。

デビュー馬

タムロダイチ


【美浦】
◆ウップスアデイジイ(牡、父ファルブラヴ、母スコールイ、美浦・鈴木康弘厩舎)
 アイビスサマーダッシュを制したセイコーライコウの叔父にあたる血統。兄姉はセイコーアカデミー、セイコースペシャルなど5頭がデビュー勝ちを飾っている。7月30日にはウッドチップで5Fから速い時計を出しており、「いい動きを見せてくれた。乗り手も背中の良さを感じているし、いい素質を持っている」とのこと。8月3日のメイクデビュー新潟を抽選で除外されたため、今週にスライド。8月10日、新潟の芝1600mを予定している。

◆ソールインパクト(牡、父ディープインパクト、母クリームオンリー、美浦・戸田博文厩舎)
 3歳上の半兄クリティカルヒットはダートで2勝した。7月30日には本馬場(芝)で5F65秒台の時計をマーク。古馬を追走して優勢の手応えで先着と気配の良さを印象づけた。「それほど気持ちの面を追い込まないように仕上げているけど、少しずつテンションが落ち着いてきた。きれいなフットワークでディープ産駒っぽいところがあるし、ためれば切れる脚を使えそう。持っている能力は高そうだし、新潟の軽い馬場も合うと思う」と蛯名正義騎手。8月10日、新潟の芝1600mを同騎手で予定している。

 戸田厩舎からはゴールデンハープ(牝、父ステイゴールド、母ケルティックハープ)もスタンバイ。こちらは8月9日、新潟の芝1800mを岩田騎手で予定している。

◆ヒアカムズザサン(牡、父ステイゴールド、母ブリリアントレイ、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)
 伯母に2003年の牝馬3冠を制したスティルインラブがいる。じっくりと追い切りの本数を重ね、7月30日にはウッドチップで3歳馬を相手に水準以上の時計をマーク。ひと追い毎の良化ぶりが目につく。「段々と良くなってきたし、タイプとしては追ってからが良さそうなイメージ。新潟の長い直線は合いそう」とのこと。8月10日、新潟の芝1600mを内田騎手で予定している。

◆カービングパス(牝、父ハービンジャー、母ハッピーパス、美浦・藤沢和雄厩舎)
 疝痛で安楽死の不運に見舞われたコディーノの半妹。その他にもトレクァルティスタやラヴェルソナタなど4頭の兄姉は全て勝ち上がっており、うち3頭がデビュー勝ちを飾っている。函館競馬場と札幌競馬場で入念に乗り込まれ、年長馬を相手にキビキビとした動きを披露。血統馬らしい雰囲気を感じさせている。「この一族は前向きでテンションが上がりやすいところもあるけど、わりと落ち着いている。体を大きく減らさずに乗れているのは何より。学習能力もあるし、この血統の良さを受け継いでいる」とのこと。8月10日、札幌の芝1500m(牝馬)を柴山騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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